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知らない誰かからもらう、勇気のこと。

今日、電車の乗り換えで長い階段を降りたところで、白状を持った女性とすれ違った。

すれ違った時の表情が、目が半開きのようだったので、うっすらと見えているのかもしれないと感じたのだが、何となく気になって戻り、正面から声をかけてみた。

「大丈夫です」と仰ったので「お気をつけて」とその場を離れた。

少し気になりつつも再び歩き始めた私は、徐々に得体の知れない「勇気」に似たものが自分の中にこみ上げてくるのを感じていた。

すれ違った女性が、弱視だったのか全盲だったのか、はたまた私の知り得ない目の障害なのか分からない。

けれど白杖を持っているということは、健常者が当たり前に得ている視覚情報が得られない状況であることは確かだった。

その状況下で、一人で都内を歩くというのは、私にはとても想像できなかった。
「勇気」なのか「尊敬」なのか? 適当な言葉が見つからないが、ともかくも彼女に対してのリスペクトが止まらなくなった。


知らない誰かからもらう、勇気のこと。

アスリートや有名な人の雄志や頑張る姿を見て、心打たれることがある。
多くの時間をこの一瞬のために費やして、努力を重ねた姿を想像し、真剣な眼差しや言葉に気持ちを揺さぶられるからだ。

こういった場面を、さまざまなメディアで見ることで勇気をもらうことは、ある意味メジャーなことなのかもしれないと思っている。

身近な友人や家族が何かを頑張っている姿を見たら、自分も頑張ろうという勇気をもらうこともあるだろう。

それに加えて、私が大切にしたいと思う勇気が
「知らない誰かからもらう、勇気」だ。

理由を探して
自分の行動を止めてはいないだろうか
行動を止めているのは誰か

白杖の女性とすれ違って、頭の中はこれからの自分の行動のイメージでいっぱいになった。

少し背筋を伸ばして、前を向いた。
歩くペースが上がった。

自分が行動をするべき理由を探した。

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