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そこに、いた証明。

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記憶に残る、大切な人たちとの瞬間を切り取ったもの。
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#記憶

雨の日に、あの雨の日のことを、雨を思いながら書く。

雨の日、曇りの日が続く季節になりました。 天気が悪いだけならまだ良く、災害などにならないことだけを祈るばかりです。 どちらかというと自律神経系が弱い私は、頭痛を抱えがちな季節です。とはいえ、梅雨が終われば、あちらこちらで冷房が効き始めます。 気温差で体調を崩しやすいのは、梅雨明けの方かもしれません。 共感してくれる人がたくさんいそうだな。 そういえば今まで誰にも話したことがなかったのですが、私にはとある雨の日の思い出があります。 思い出といっても、ストーリー性のあるもの

昨日見た夢は、今日の午後に。

眠りが浅いからかよくわかりませんが、夢をよく見ます。夢を見ていることを覚えていると言った方がいいのかな? 私の夢はだいたい、たいしたストーリーではないことが多いです。普段から淡々と過ごしていることが多いのですが、夢にもそれが反映されているようです。 風景は、幼い頃に住んでいた団地と、今住んでいる街が多いです。そこにこれまで行ったことのある場所が盛り込まれている感じ。 団地に住んでいたのは小学校2年生までなのですが、自分でも不思議なくらい映像として記憶に残っています。

109の文章を書いたことで、得られた思い。

note毎日更新が100日間続いた。遠く離れたところに住む、大切な友達が教えてくれた。 彼女自身が、Facebookライブを100日間連続UPを達成したからだ。 お互いに6日間くらい続いたところだったか、別のメディアだが、偶然にも続けていこうとしていることを共有し合ったのだ。 彼女はすべて真面目な内容なのだけれど、私はちょっと違う。 「今日は書くことがない」的な、かなり投げやりな文章も書いていたからだ。まあでも、結果としては100日間書いたことには変わりがない。だから良しと

あの狭間に流れた空気の色を、忘れない理由。

幼い頃の記憶の中には、団地の風景が良く出てきます。 大人になった今でも、夢を見ている時のワンシーンの風景は、この団地の風景だったりすることがあります。 結構大きな団地だったと思います。その団地の子供たちのための小学校があるくらいのスケールでしたから。 公園や芝生や木々に囲まれて、遊ぶ場所には困りませんでした。 近くを流れる綾瀬川の土手で、ダンボールをお尻に敷いて、そり遊びのようなものもしました。 小学校2年生でこの団地から引越してしまいましたが、いろんな友達と遊んだ記憶が

どうせ、忘れてしまうから。

子供の頃の記憶って、たくさん残っていますか? 比較できるものでもないけれど、友達と話をしていると、ワタシはどちらかといえば覚えている類になるような気がしています。 幼稚園に上がる前の頃の記憶が残っていて、断片的ながらも鮮明にそのシーンや会話を説明できます。 その時の家にあったステレオセットの色やそこから流れる音。 ソファに座る父親に泣きながら抱きついて思いを伝え、諌められた声。 芝生でよたよた歩いていたら、目の前に大きなモンシロチョウが現れたことに驚き泣き出した記憶。

やさしい言葉など、なくてもいいから。

新しい年が始まった。 いつもと同じ朝なのに、いつもと違う演出で 世の中が動き始めたのを感じた昨日。 あと数日もすれば、この雰囲気は日常にシフトしていく。 温かい紅茶を入れながら、テレビの画面が目に入る。 箱根駅伝だった。 私は普段、テレビを観ない。 スポーツもたいして興味がない。 久しぶりにテレビの前に座って、走る選手を観ていた。 鍛えられた身体、険しくもたくましい表情。 沿道の応援。歓声。 頑張っている人と、それを応援する人。 「分かりやすい構図」がそこにあった。