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そこに、いた証明。

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記憶に残る、大切な人たちとの瞬間を切り取ったもの。
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2020年2月の記事一覧

さくら咲く頃に思い出すこと。

昨日、久しぶりにスタバに立ち寄った。 オーダーして待ちながら、何気なく後ろを振り返ると、桜をモチーフにしたタンブラーなどが陳列されていた。 桜色は、綺麗な色だ。 うちの近所にも、たくさんの桜の木がある。ちょっとしたお花見なら、どこでもできてしまうくらいいっぱいある。 桜が咲いたら、花粉症でムズムズしながらも、必ず散歩する。 同じような人が桜の木の下でスクショを撮ったりしているのを見る。 そして自分も、同じようなショットを、ああでもないこうでもないと言いながら撮るのだ。

マトリョーシカのおばあちゃんに会ったこと。

東京メトロ、八丁堀の駅で降りた。 階段を上がって地上に出ると、空は晴れているのにビルや建物ばかりだから、日陰しかなくて思ったより寒かった。 目的地までの道のりをMapで確認した。 大通りを行く方が分かりやすそうだったが、あえて別の道を選んだ。 理由は橋を渡りたかったからだ。 なぜだろう? 海や川を見ると、不思議な感覚に陥る。 アスファルトに囲まれた川だから「自然」を感じて落ち着くとかいうわけでもないのに、しばらくの間佇んでいたくなるような気持ちになる。 多少急いでいたの

あの狭間に流れた空気の色を、忘れない理由。

幼い頃の記憶の中には、団地の風景が良く出てきます。 大人になった今でも、夢を見ている時のワンシーンの風景は、この団地の風景だったりすることがあります。 結構大きな団地だったと思います。その団地の子供たちのための小学校があるくらいのスケールでしたから。 公園や芝生や木々に囲まれて、遊ぶ場所には困りませんでした。 近くを流れる綾瀬川の土手で、ダンボールをお尻に敷いて、そり遊びのようなものもしました。 小学校2年生でこの団地から引越してしまいましたが、いろんな友達と遊んだ記憶が

どうせ、忘れてしまうから。

子供の頃の記憶って、たくさん残っていますか? 比較できるものでもないけれど、友達と話をしていると、ワタシはどちらかといえば覚えている類になるような気がしています。 幼稚園に上がる前の頃の記憶が残っていて、断片的ながらも鮮明にそのシーンや会話を説明できます。 その時の家にあったステレオセットの色やそこから流れる音。 ソファに座る父親に泣きながら抱きついて思いを伝え、諌められた声。 芝生でよたよた歩いていたら、目の前に大きなモンシロチョウが現れたことに驚き泣き出した記憶。