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そこに、いた証明。

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記憶に残る、大切な人たちとの瞬間を切り取ったもの。
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2020年1月の記事一覧

「お絵かき教室」をしていた時のハナシ。

娘が幼稚園の頃、『お絵かき教室』というのをしていた時期があります。 図画工作という教科が好きだったレベルのワタシが、何故にこんなことをしていたのか? ズバリ、幼稚園のママとのお付き合いに疲れてしまったからです。 誤解のないように言っておくと、ママさんたちは皆んな優しい方ばかりでした。 でも、下の子もいたし、公園で1時間以上ダラダラと立ち話するとか、結構たいへんだったんです。たぶん、お互いに。 このままでは「ママ友付き合い嫌い」になってしまうような気がしたワタシが始めたのが

人の思いの集まるところ。

先日、明治神宮に行った。 三ヶ日は近所の神社も混むだろうからと、さらにその後に初詣に行くという、まったくもってグダグダな感じだった。 やっぱり三ヶ日に行くのが良いそうだが、東日本では1月7日の『松の内』までに行くのが望ましいとのこと。 1月7日までには初詣に行ったものの、今度はお守り売り場の行列を目の当たりにしてしまった。 いくら並ぶのが嫌いだと言っても、一年に一度のお守りを買うタイミングくらい我慢すればいいものの、「並ぶのヤダ」という声に負けて帰宅してしまったのだ。

SNSがなかったころの私たちが、SNSでつながった意味。

今日は、子供が小さかった頃の いわゆる「ママ友」たちとの新年会だった。 こう書くと、「地元のママたちで集まって飲んだ」というだけの響きに聞こえるがちょっと違う。感覚的には同窓会に近い。 10年以上会っていなかった友達もいたからだ。 長女が生まれて早々に、「ママ友」が何人かできた。 たまたま同じ病院で出産して、何日間か顔を合わせて仲良くなった。 お互いに第一子だったから、退院後も頻繁に集まっては、子供の話や育児の話などをしていた。 市の「親子教室」のようなイベントだった

一生懸命にならないユルさも良いよね。

note毎日更新、フツーに大変だわ。 2時間くらい何を書こうか考えて、「普段からネタを探しておくべきだな」と、毎日更新初めてから一ヶ月半でやっと気づく。笑。 それからまるで言い訳するようなタイトルには、全くもってセンスがなく、明らかに言い訳なことを認めておこう。 今日は日中、ちょっとした仕事を、大学が休みの娘に手伝ってもらっており、彼女は私の部屋にいた。やってもらいたい作業を説明して、例によってBGMで好きなアイドルの曲を流し始めた彼女。 手は動いてるからいいんだけど、

私だけの「おかあさん」じゃなくなった日。

うちの娘は、今は大学生。 そんなに賢くはないけれど、妙にドンと構えているところがあって、頼りになる。 数年前の夏場、住んでいるマンションが大規模修繕となり、一ヶ月くらい窓を開けることができなかった時期がある。酷暑だというのに空気の入れ替えができなかったことが原因なのか? その時だけ、ゴキちゃんが初めて我が家に出没した。 「ひぃーーーーーーーーーーー」 と絶叫し、隠れる息子(当時小学生)と私。 「ちょっとまってー」 と、ゴキちゃん退治用のスプレーを手にする娘(当時中学生)

「助けて」と言える勇気が救うもの。

子供という存在は、可愛いが憎たらしい。そう思わないか? 寝顔を見れば天使だけれど、昼間の癇癪を目の当たりにすれば、悪魔そのものだ。 キレイ事ではないのだ。 相談できる親もいない。夫に相談すれば、「保育園は働いている人しか子どもを預けられないよ」と、視点の合わない返事。 夏の暑さ。繰り返される癇癪を前に、叩くだけではおさまらず、足蹴にした。そして、私は泣き崩れた。 子供が泣く時、思い切り泣く時、その姿をみる時、 「そんな風に泣けるなんて、うらやましいな」と私は思う。 大

やさしい言葉など、なくてもいいから。

新しい年が始まった。 いつもと同じ朝なのに、いつもと違う演出で 世の中が動き始めたのを感じた昨日。 あと数日もすれば、この雰囲気は日常にシフトしていく。 温かい紅茶を入れながら、テレビの画面が目に入る。 箱根駅伝だった。 私は普段、テレビを観ない。 スポーツもたいして興味がない。 久しぶりにテレビの前に座って、走る選手を観ていた。 鍛えられた身体、険しくもたくましい表情。 沿道の応援。歓声。 頑張っている人と、それを応援する人。 「分かりやすい構図」がそこにあった。