SOS ① 【シロクマ文芸部】
みなさん、こんにちは。
今週のシロクマ文芸部のお題は「紅葉から」から始まる創作です。
「あのサスペンスの女王・・・の、娘?」
と、発想してしまったのは、私だけでしょうか???
崖っぷちに海風に煽られながら、警部が犯人を追い詰める!!
ダ、ダ、ダーン!!
というお馴染みのフレーズが脳裏に甦る。。。
『SOS』
紅葉からメッセージが入っていた。
「助けて!」
「助けて!!」
「助けて!!!」
の、矢継ぎ早の三連呼。
これは只事ではない・・・。
私は紅葉の部屋の鍵を握りしめて家を飛び出した。
♪ピンポン!
♪ピンポン!!
♪ピンポン!!!
仕方なしにガチャリとドアを開けると半泣きの紅葉がリビングから顔を覗かせていた。
「何よ、どーしたの?」
くるりと背を向けた紅葉の背中は無残だった。
「無理やりファスナー上げるな、って言ったよね(怒」
パックリと破けた後ろ姿が痛ましい。
「だって記念日にはお気に入りを着たいじゃないの」
「はい、はい。この程度なら布を足して誤魔化せるから、脱いで!」
「あーん、助かるぅ♡」
そう、私は頼りになる紅葉のスタイリスト。
〈了〉
あくまで創作です。
小牧部長、どうぞよろしくお願い致します❗️