テレビの企画に圧倒されすぎた私よ。

この1ヶ月、私は悩み焦っていた。締め切りギリギリに出した「言葉の企画」第2回"テレビの企画"の課題。一人暮らしを初めて3年、元々ラジオ派だった私のテレビ嫌いは加速し下手すると1ヶ月近くテレビをつけないこともザラだった日常。そんな私は"テレビの企画"を考えるという課題を出された。

テレビが好きじゃない私がテレビと向き合った重い1ヶ月

「言葉の企画」主宰の阿部広太郎さん著「コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術」(ダイヤモンド社)を藁にもすがるくらいの気持ちで手に取り、再度読み直す。

「テレビの企画」って?何どうやって考えればいいの?何かヒントは?

出された課題は「あいつ今何してる?」「あざとくて何が悪いの?」などテレビ朝日のヒットバラエティを手掛ける若手プロデューサー芦田太郎さんがもしバナナマンorフワちゃんを出演者としたゴールデンタイムのバラエティを作るとしたら。

課題が発表された時点で、正直どうしたらいいだろうの焦りと、実際に課題を芦田さんが講評してくれるという緊張感。そんな波をどうやって乗りこなしたらいいんだろうか、そんな恐怖心と不安感と焦りで1ヶ月悩みながらテレビが好きじゃない私が企画を考えた。課題を提出したのは締め切り当日。ギリッギリだった。

7月11日、課題は提出し終えたはずなのになんとなく講義の時間と向き合うことすら不安だった。自分なりのベストは尽くしたけど、どう評価されるだろうか。芦田さんが思う企画のピントに、自分は合っているだろうか…いや、かすってるだろうか…いや、せめて数行でも読んでもらえただろうか…どんどん自信がなくなっていく。オンラインの講義だけれども向かう足取り、いやzoomをクリックする指先が重い。

講義で見えたテレビと私の共通点

緊張と不安で迎えた2回目の講義。開講するなり画面越しの芦田さんの熱量に圧倒された(いや、阿部さんの熱量と相まって第1回よりも熱量がすごい…すごすぎる)。熱量もすごいけれども、おっしゃっていることはとっても明快。

テレビの企画とはそもそもなんぞや?

が見えてきた。「テレビ」って構えていたのは自分だけだった。そもそも「テレビ番組」はテレビ局からすれば「商品」。スポンサーもとってこなきゃいけない、人気者にもならなきゃいけない。それは「商品」だった。

今まで、自分もメーカー時代に商品を売ってきた。私自身、PRの仕事をしながら"PR"という形で商品をいかに売っていくかを考えている。メーカーは商品を取り扱ってくれる小売店(仮にスポンサー)を探さなきゃいけなくて、商品のファン(仮に視聴者)も獲得して商品を全国各地販売網を広げていく(仮にゴールデン進出)。

TVって構えてたけど、その考え方の根本は商品作りと一緒。番組、つまり商品という名の企画だった。

一体、私は何を身構えていたんだろうか。芦田さんの講義を聞き終わってそう思った。テレビだからって特殊に考えていた。テレビ番組だって商品だった。時間帯から視聴者のペルソナを組んで、今の時代背景やこの出演者だから実現したい内容を考え、そして放送回数を重ねてファンを作る。これは私がずっと携わっているメーカーの仕事と一緒。届けたい顧客層のペルソナをくんで、今の時代背景を踏まえたり消費者の悩み・使いたい原材料などから商品の内容、コンセプトを考え、使用用途やシーンを出来る限り提案していき手に取ってもらいファンを増やす。

規模は違うかもしれない、でも根本的な考え方は一緒だった。

「テレビ」って言葉に圧倒されたり、苦手なジャンルだなあって思ってたら何も進まないし発想に至らない。そして企画は生まれない。届けたい人にも届かない。

至極単純なことだったけど、これでも小さいかもしれないけど、またひとつ学びを得られた。ああ、第3回の講義も悩んでいる自分がいるけれど、もっとシンプルに。自分が今まで経験した企画に置き換えて考えてみよう。

阿部さん、こんなマイペースな企画生ですが、それでも少しずつ少しずつ学んで成長している、そう思っています。

#言葉の企画

他の方のnote購入やクリエイトに役立てさせていただきます◎