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演劇制作とわたし

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舞台・演劇の公演で「制作」と呼ばれる仕事をしている私が日々その仕事と向き合って思ったことをまとめています。 形があるようで形がないものを作る仕事は、時としてその価値が不明確になり…
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2019年5月の記事一覧

受付のレイアウト考

無事に舞台が終わって何週間か。 久しぶりの現場、実は初めての劇場で色々考えたことなど。 その劇場に「人を待機させられる場所」はあるか。王子小劇場は地下二階が劇場の下への階段が入場ルートになる劇場。 階段を待機列形成で利用でき、下のホワイエもあるので小劇場としてはかなり待機スペースのある劇場だと思う。 「外がいきなり公道」だと外待機NGだし、とりあえず敷地内や建物内に入れても何処までどうするか、というのは悩みどころ。導線大事。 案内表示は大きく&高さを出そうありがちな例とし

「出費」に関しての考え方

この世に頭の悪すぎる人が大量に存在してるなと思うのは、「出費」「有償」は全て悪と「タダでやれてる自分頭いい」「こんなんに金払うなんて頭おかしい」という人がお客様からお金をいただいてる商売を自分でやってるくせにやたら「自分が払うかもしれない提案された予算」を悪!と対応する人の多さである。 しかもそのお金というのは「そっちがやりたいことを遂行するための実行予算見積り」にもかかわらず、である。 ノーコスト、ノーリスクでハイリターン、ハイサービス、ハイクオリティ求めすぎじゃない?

「予約」と「販売」は違うもの

制作やってると散々運営側で出てくる単語。 「チケットが売れない」 正味聞き飽きてる。し、血反吐吐きながらこっちは策を練って実行してってやってるのにそんな魔法のようにチケットが売れるような手段なぞ無いのである。 そもそもチケットが売れてる公演とは?そもそも論として、チケットが売れてる、売り切れていると云う公演に関しては、主に商業演劇やイベントなどだと当日券というものは存在しないどころか発売日に購入しないと手に入らないからこそチキンレース状態で販売が前倒し前倒しになるわけである