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サクラと初恋

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5才のサクラは、遠い親戚にあたる、 4才年上のお兄ちゃん、颯太のお嫁さんになりたいと思っています。 生まれて初めての恋。 あの頃の大切な想いは、サクラを形成する、今を生きるサク…
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#小説

サクラと初恋     1話

サクラは朝からソワソワしています。 今日は大好きな颯太くんが来るらしい。 まだ2回しか遊んだことがないけれど、 一緒に遊んでると、とっても好きになりました。 サクラはまだ5才です。颯太くんは4才年上のお兄さん。 これが恋というものなのね、、、サクラは何度も鏡を見て、自分の姿をチェックします。 うん✨今日もいい女✨ 準備は完璧です。 張り切りすぎてない、それでいて清潔感があり、服装はシンプルかつ動きやすい。 サクラは鏡にうつる自分と視線を合わせ、 確認し合う

サクラと初恋 2話

颯太の足音がします。 お母さんたちの話し声も聞こえてきます。 足音がこちらに近づいてきました、、、。 ゴロンと寝ていたサクラは、素早く立ち上がり、急いで戸の影に隠れます。 とっさに、 颯太が来たら戸の影から出て驚かす! という作戦を思いつきました。 準備が足りないけれど、仕方ありません。 あとは短時間で心の準備をもう一度、、、、 ん? あれ?おかしいな、、、 颯太の足音がしません。 向こうに戻ったのかな?サクラは耳を澄ませました。そして、 そーっと廊

サクラと初恋 3話

今日はお正月です。 サクラは親戚の子供達と、元気いっぱい遊んでいます。 子供達は、いつもと変わらない種類の遊びをしていますが、やっぱりお正月っていうだけで、みんなテンションが上がっています。 大人たちは宴会をはじめました。 子供達も、いったん遊びをやめて、宴会に加わりました。 みんなジュースを飲んで少し酔っ払ってます。 いつもより、しゃべる声も笑う声も、大きな声になっています。大人に負けてません。 「サクラは大人になったらおじさんの嫁さんになるんだもんな!」

サクラと初恋 4話 (高校生のサクラ)

「サクラ、カラオケ行くぞ」 颯太は、家に入ってくるなり言いました。 いつもそうです。サクラの姿を見る前に、玄関でそう言うと、 颯太は靴を脱がずに、玄関でサクラが出てくるのを待っています。 「ちょっと待って」 サクラは慌てて、鏡で自分の姿をチェックします。 颯太が来る前に、出かける準備はしてありましたから、すぐに出られます。 (今日はカラオケに行くと思ってたんだよね) サクラは、颯太が来てから間もなく玄関に行きました。 颯太は、サクラの服装や姿を確認しているよう

サクラと初恋 あとがき

サクラと初恋を、読んでくださってありがとうございます。 この物語が、初めての投稿になります。 私は多次元セラピーという仕事をしておりまして、その方の過去や、前世や、異次元の記憶を文章にして販売しているのですが、 文章力はというと、まだまだ未熟なので、 のびしろがある感じの作品に仕上がってしまっている次第です。 頑張っていくのであります。 サクラさん(仮名)の依頼のメールの文を、下の方に載せました。 文章を読んだ後のサクラさんの感想もあります。 元気にしているそう