きっと上手くいく。
セッションの時以外でも「トラウマ」という言葉を聞くことは少なくありません。
一般的に行動の問題について語られるとき、その原因がトラウマだとおっしゃられる。
それは確かに間違いではないかもしれません。
例えば
「仔犬の頃に大きな黒い犬に吠えられてから、ずっと大きな犬が苦手で、遠くからでも見るとガウガウしちゃうんです。」(現在10歳)
とか。
確かにそのようなことがあったのは事実でしょう。
それでも、ずっとそれをトラウマとして抱え続けてきたのは、犬と言うよりむしろ人。
10年間、ことあるごとにずっと黒い犬の話をし続け、思い出し続け、潜在意識に積み重ね積み重ねてきたら、それはもう犬だって忘れられません。
何だか不思議に黒い犬や大きな犬に会う機会が増えたり、吠えざるをえないようなシチュエーションに遭遇してきたでしょう。
その都度、またまた「トラウマ」を育み続けてきました。
【忘れてあげよう。】
何かのアクシデントがあって、それが衝撃的な事だったとしても、犬は今を生きる存在なので、そのような感情をずっと維持し続けるのはむしろ苦手なはずなのです。
飼い主さんが忘れてあげましょう。
自分の犬が「トラウマ(だったとしてもそうでなくても)」に負ける犬だという思い込みも手放してください。
怖い思いをしたとしても、今現在命の危険があるわけではないのだから、今は怖くないはず。
怯え続ける人生を送って欲しくはないですよね。
怖がらせているのが、自らの潜在意識だったり、日常的に使っている言葉だとしたら、それは変えていけば良いのです。
大切な愛犬のためなら、きっと上手くいきます。
変えましょう。
アニマルケアカウンセラー 高野 縁(たかのゆかり)
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