沢田ゆかり

自分でもよくわかっていない、自分の育った家庭のことを書くことで、ちょっと頭の整理をさせ…

沢田ゆかり

自分でもよくわかっていない、自分の育った家庭のことを書くことで、ちょっと頭の整理をさせていただいております。普通といえば普通だし、変わっているといえば変わっている。よくある家庭だったと思います。

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毒親というには。

私にとって、母は「がん」のようなものでした。 細胞にとりついて、奥の方から私を蝕んでいく。 コリコリとした「しこり」が、皮下に確実にあるような。 でも、ずっとそれを気にし続けるには、あまりに当たり前に身体の中にあり過ぎて、こちらの気分の良い時はスッと忘れてしまう。 大好きだった母が、いつしか疎ましく思うようになりました。 私だけが彼女を助けられる。だから頑張らねばならない。 そう思って、大人になりました。 けれど、気づいた時には「いつ私は解放されるのだろう?」と思うように

    • 母の死んだ日

      母の死んだ日は、夏の終わりでした。 前日まで焼き付けるような暑さだったにも関わらず、急に肌寒くなった日でした。しとしとと雨の降りそぼる中、彼女は死んだのです。 自死でした。 それまでも、何度も彼女は自ら命を絶とうとし、失敗をしていました。失敗というよりは、わざと失敗をし、誰かに見つけてもらっては満足をしていたのでは無いかと思っていました。 薬を大量に飲んでも、それは大した量ではなかったり。自分で薬を飲んだくせに、自分で救急車を呼んだり。 彼女の残したスマホには私の知らない誰

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