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曖昧さを曖昧なまま、複雑なものを複雑なまま受け入れて進む

何ごとも割り切れない性質でありながら、白黒つけたいのか、正解を見つけようと、ずっと頭が動き続けている。

それが日々の疲労感の原因なんじゃないかと、気づいてはいた。

きっと、正解はなく、今すぐに決められることではない。

だからといって、そのまま置いておくのはモヤモヤが募る。

そのモヤモヤを誰かに分かりやすく伝えるには、私自身が、それを説明するために必要なバックグラウンドや、適切な言葉、表現の方法について学びながら、伝わるような工夫をしていくことが必要に思えた。


そんなモヤモヤが、いくつも折り重なって、絡み合って、私の頭の中はとても複雑になっていた。

整理できぬまま、日々の暮らしの中で、インプットは増えるばかり。
ますます頭の中が混乱していく。


モヤモヤしている状態は辛くて、早く逃れたいんだけど、何から手を付けたら良いのか、優先順位がつけられない。

そんなことを感じていた。


正解はないけれど、自分なりに、その時その時、頭に浮かんだことに対して、答えを出そう出そうと、考えていた。答えを出さなければ、このモヤモヤからは逃れられない。と思っていたのかもしれない。

答えを出せば、今より少し楽になれると思っていたのかもしれない。


そんな時、出会った本に、救われた気がしている。

「あいまいなものを、あいまいなまま、伝え、前に進むということ。」

その大切さが語られていた。


そして、不思議なのだが、本を読んだのとほぼ同じタイミングで参加した勉強会でのやりとりからも、同じようなメッセージを受け取った。

「複雑なものを、複雑なまま受け入れ、寄り添い、自分なりの言葉を紡ぎながら生きていくっていうあり方。」


直感だけれど、そんな生き方、人間らしいのかもしれないと思った。


背負っていた重たい荷物を降ろしてもいいような気がして、ほっと溜息が出た。

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