受け入れること、受け入れてもらうこと
2年間の育休を経て、会社に復帰して丸1年が経った。
イノベーションという名の付くグループに配属され、何でもできると意気込んだものの、自分の想いを上手く伝えられなくて。
ここではもう自分の想いを形にすることはできないのではないかと、会社を離れようかと思ったこともあった。
一方で、育休期間を含め、一つ一つ積み重ねてきたことがつながって、社内外問わず、様々な価値観や考えを持つ人と出会い、対話する機会が持てたことは、私にとっての楽しみであり、幸せを感じる瞬間でもあった。
沢山の学びやヒント、きっかけをいただいて想いやアイデアを言葉に、少しずつ行動に移せることが増えてきて、最近では「仕事が楽しい!」と思えるようになってきた。
「会社」の捉え方は色々とあるが、関わる「コミュニティ」という側面から見た時にも、私にとって、大切なものだと捉えられるようになった。
復帰2年目を迎えた最近、ちょっと嬉しいことがあった。
上司に、言われたことだ。
「あなたと僕とは、得意なことと苦手なことが180度違うし、見ている世界が全く違う。ある意味、一緒に仕事がやりづらいってこともあると思うんだけど…僕の知らない世界を知っているっていうのはありがたいことなんだよね。もっと僕を使ってくれればいいと思うんだけどね。」
1年間、しんどいことも沢山あったけれど、
次の1年はもっと楽しく仕事ができるかもしれない。
20歳近く年の離れた上司とのコミュニケーションが、最近、少し変化していることを感じていた。
自分で種を見つけ、人との出会いを求め、仕組みをつくっていく仕事。
自分と向き合い、人と向き合うことが、仕事のほとんどとも言える。
人間誰しもが持っていると言われる無意識のバイアスが、自分自身にもしっかりと染みついていることに気づいて、落ち込むことも多かったけれど、
もしかしたら、上司も同じようなことを感じ考えていたのだろうか。
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違うことを知り、そのまま受け入れる。
一朝一夕では難しい。
その都度、その都度、自分の無知や未熟さに落ち込んだり、傷ついたりもしながら。
今、気づけて良かった。これからがスタート!と、前を向く。
そんな積み重ねが、ワクワクや楽しみ、瞬間の喜びをもたらしてくれているのかもしれない。
私はまた、自分の知らない世界へと、足を踏み入れ始めている。
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