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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】12月第5週

第39週 

精神の啓示に身を委ねて 
私は 世界の本質の光を受け取る。
思考の力が、
清く澄みわたって伸びゆき、
私に私自身を与える。
そうして 私を目覚めさせ、
思考の影響から 自己感が巣立っていく。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)

自分をたくさん可愛がってきたつもりだけれど
枝ぶりはどこか自信なさげで
葉っぱもなんとなく貧弱に思えてしまう。

だからもっと水を
だからもっと肥料を

そう焦って

懸命に注いでも大して変わらないし
注ぐほどに元気がなくなっていく

それはたぶん根っこが
地面にうまくつながっていなかったから。

えいと ひと思いに
自分を手放して
世界の懐にすっかり委ねてみたら

ああ、なんだろう、このぬくもりは。
ずっと前に忘れていたこの温かさは。

世界の鼓動が聞こえる。
同じ速度で私の血潮も脈打っている。

私自身はここにある。
確かな感覚が体に満ちていく。

・・・
思考の力は、もがくためではなく
ひたすらに委ねるためのものだ。

※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016


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