【R. シュタイナー『魂のこよみ』】3月第1週

第49週

「存在のはたらきを感じる」
と 澄みきった思考は語る。
世界の闇夜に育った
自らの霊を思いながら…
そして向きあう
まもなく訪れるであろう
内なる希望に輝く朝に

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)


遠く遥かに,暗闇が裂けていくのが見える。
裂け目は緋色に広がって,暗い海を染めてゆく。

あっちが東か…

幾たびも荒波に揉まれて,
帆は引きちぎれ,甲板はもうバラバラだ。

それでも,ここに立って,光に目を細める私がいる。

生き延びたのだ,と思ったら,
ふと肩が軽くなって,
なんだか声を出して笑いたくなった。

ボロ切れみたいな私。
でも,前よりずっといい。


※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016

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