【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第5週
第44週
新たな感覚の刺激に気づいて,
透き通った魂は
かつて霊が生まれた時を想い出す。
惑いつつ芽を吹く世界が
私の思考の 創造的意志を通して,
生成を遂げてゆく。
ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)
冬のよく晴れた日,
頬を刺す冷気は,透明で清らかだ。
夜の深い暗闇がいつしか退いていって,
世界は澄みわたったゼロポイントに戻る。
雲間の太陽。
ああ,どうやって手を伸ばせばいいんだっけ。
土の下で,枯れ枝の中で,
どこまでも迸り出そうな緑が,正しい形を得ようとする。
さもないと,この溢れる衝動に溺れてしまいそうだから。
※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016
Anthroposophischer Seelenkalenderは,ドイツの神秘思想家ルドルフ・シュタイナー(Steiner, Rudolf)が1912年に発表した詩篇形式のカレンダーです。外なる自然と人間の内なる生活とが季節のサイクルの中で呼応し合う様が,週に1篇,1年で全52篇の詩に謳われています。
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