【R. シュタイナー『魂のこよみ』】11月第4週
第34週
神秘に満ちた 古き遺産が
新たに芽吹いた 己らしさをもって
私の内に蘇るのを感じる。
──それは 目覚めるごとに
世界の力を 私の日々の営みへと注ぎ込み
生成するごとに 私を存在に刻印していく。
ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)
思いに任せて
思いに反して
小さな紙を
貼っては剥がし
剥がしては貼り
厚くなって瘤ができたり
脆くなって穴があいたり
夢を描いて大胆に形をとり
いびつになったら辻褄を合わせ
そうしてできた張り子の私。
私という輪郭に魂がぴたりとはまる時、
私の言葉の、指先の軌跡の
すべてに魔法が宿る。
星々が固唾をのんで見守る
広い舞台で
張り子は伸びやかに踊りだす。
※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016
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