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コンプレックスは武器になるか

 基本的には自分大好きでそれほど隣の芝の青さを気にしない方だと思うのだけど、それでもやっぱりあこがれというか、羨望のまなざしを向けてしまうものはある。ここ最近でもっともわかりやすく、もっとも目につきやすいのはTwitterや、ここnoteのフォロワー数だ。

 フォロー数に対してフォロワー数が非常に多い人。芸能人著名人でなくても、クリエイターの中にそういった方は一定数いて、そういう風になりたいなあ、などと、何となしに思ってしまう。創作なり発信なり、精力的に活動してきた結果そうなったということなのだろうけど、数字だけ、そこまでの過程をすっ飛ばして結果だけが先に見えてしまうから、より強く羨んでしまうのだろう。

 ずいぶん前に真剣に人生に行き詰っていたとき、占い師の人に占ってもらったことがある。どういう話をしたかはもはや覚えていないが、ひとつだけ強烈に記憶に残っている言葉がある。
 それが『人との縁が薄いですね』のひと言。
 今考えてみてもポジティブに解釈できなさそうな、残念にもほどがある鑑定だ。十数年経った現在でも尾を引いているかもしれないことを考えると、もはや呪いの言葉といっても過言ではないかもしれない。そんなことはないよな、と否定したい意思はあるものの、どこかの誰かが『困っている時に助けてもらった』とか『チームで夢をかなえた』などと書きつけて記事にしているのを見ると、『少なくとも今までの自分にそういうことはなかったよなあ』などと現実に立ちはだかられてしまう。

 結局のところ、私には自分が持ったような憧れを実現するのには向いてないのかもしれないな、と、最近になって思うようになった。たくさんの人に注目されるのは『違う』のかもしれないな、と。
 これからはもう開き直って、貴重極まりない友人や読者ひとりひとりをしっかり見つめ、関係性をより強めていくことにしよう……と、そんな風に考える、今日この頃。

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