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《詩》プリズム

colorful

目の前にあるものにも
はるか遠くにあるものにも
いつも見慣れたものにも
ちょっとばかりめずらしいものにも
それぞれの色があるのだから
はじめからつまらないものと決めつけるのは
どうにもつまらない。
すこし角度をかえて
あたりを見回せば
日常はもっとカラフル。


ルルル

光のあふれる この道は
どこまでも長く 続いて
そう これが希望なのだと
歩み続けるの
ときどきは不安もあるけど

道のさなか ときには
誰かとの別れも あって
軽く手を振ったら
また歩み続けるの
ときどきは涙もこらえて

天気のいい日には
風が 木々を揺らして
良い木陰を見つけては
腰を下ろすこともあって
来た道を振り返って

暮れの冷たい空気が
少しの切なさを運んで来たら ルルル
懐かしい歌をつれて
また歩いていくのさ
光あふれる道を

ダンシング・ポエム

たとえば朝から上機嫌なら
それを言葉にかえてみて
浮き立つ気分そのままに
リズムのひとつもつけてやる
たとえば夜に疲れているなら
それを言葉にしてしまい
そのまんまじゃあ味気ねえしと
リズムのひとつもくれてやる

青空 太陽 涼風 白雲
晴ればれはずむ陽気をうた
雨音 寒風 鈍の空
鬱々しずむ陰気もうた
こころ明るく楽しくなろう
こころ暗くば楽にもなろう
歯車代わりと思うよりかは
ワルツのひとつも嗜むつもりで
どうせ回るなら格好よく

うたうように踊るように
悲喜交々を相伴って
日々を過ごしていきたいと
ステップ代わりにペンをとる
まるで踊るようなポエムと
まるで踊るように微笑む

生々明々

陽光輝いて燦々
大樹茂り森々
水は尽きず滾々
広がる空は蒼々
風は高く翔けて颯々
時は過ぎて刻々
月が出れば煌々
星が出れば炯々

大地はまわる 明日もその次も悠々
ひとは巡る 時も場所も転々
どこへ行くのか知らないが
嬉々と笑えばケ・セラ・セラ

ラララ

これまで歩いた この道は
悲しみも苦しみも
多くあったけど
それを越えただけ
強く歩めるようになった

道のさなか ときどき
寂しさも辛さも
顔をのぞかせたけど
ひとりで過ごす時間が
友の尊さに気付かせた

ときには太陽が顔を隠して
雨に打たれるときもある
避けられないさだめなら
下を向くより前を向いて
流されずに進もうか

雲間からさす光が
ほのかな温もりを連れてきたら ラララ
新しい歌とともに
また歩いていこうか
今より輝ける方へ

プリズム

太陽の光をめいっぱいあびて
自分色の道を歩むぼくたちはプリズム
それぞれ別のかがやきが
いつか出会い交わるとき
あたらしい色をなして
世界を変えていく


🌛



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