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気ままに生きてる話

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日常でふと考えたこととか、ちょっとした生き方めいた話とか。
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2024年6月の記事一覧

ザ・なんにもない日

 何にもする気が起きない日だった。なんでもない日に感謝を、とかそういう雑な学びを主張するわけでもなく、ただただやる気が出ない、そんな一日だ。多少なり気分が乘っていればやるべきことはいくらでもある。しかしどうにも気乗りしない日が発生するのは如何ともしがたい。ここ数日の湿っぽい天気も、いくらか関係しているか。  読みかけの本を読み終え、中途セーブしていたゲームをクリアする。今日やったことを強いて挙げるならそのくらいだ。どちらも楽しいのには違いないが、クリエイティブかと問われれば自

ありふれた日々に花束を

 さて困ったぞ。随筆家としては日々のよしなしごとを通して悩める誰かに解決の糸口を見出してもらう、またはシンプルに楽しんでもらう、とかいうのが求められる姿ではあるのだが、残念ながら私には個性大爆発の家族などというものはない。何なら父はいないし、祖父は数年前に亡くなり、祖母は亡くなってからもうずいぶん経つ。妻も子もない。母と二人、それなりによくある普通の一世帯だ。賞を獲ったとか書籍化したとかいう人物たちを眺めてみると、過ごした環境や、何なら出生の時点で個性が雲の上まで突き抜けてい

人生の心構えは林原めぐみさんに教わった

 90年代後半くらいにリリースされた林原めぐみさんの歌を、今また聴き直している。動機はとくにない。なんとなく聴きたくなって、クルマの中で流している。  まだシングルCDが8cmだった時代の曲ばかりだ。どれも当時のアニメのオープニング&エンディングに使用されたもので、当該アニメを見た記憶とともに、少ないお小遣いを貯めて買ってたなあ、なんて思い出まで、なんとなく蘇る。ま、サブスクが普及した昨今、CDそのものを知らない人も増えつつあるけど。 昨日の私より少しでも 今日は輝いていた

体験はプライスレス……か?

 まずはこちらをご覧いただこう。  低気圧のヤツが頼みもしないのににじり寄ってくる6月の上旬、その日は朝から鈍色の雲が空を覆い、立ち並ぶ家々まで圧し潰さんとしているような、どんよりとした天気だった。湿った空気が身体に重くのしかかり、趣味も作業もほとんどやる気が起きない。雨が降っている最中より、降り出す直前までの方が陰鬱な気分になるのはまったく不思議なものだ。  このままではせっかくの休日をほぼ寝て過ごす羽目になってしまう、そればかりは避けたい……と、とりあえず検索してみた

自分のスキルと重い槍

 Xを眺めている。朝、起きてからすぐと、夕方から夜、サラリーマン業が終わってから帰宅した後の、だいたい1日2回くらいだ。時間としては朝の方がやや長いだろうか。自分からの発信は少ないものの、タイムラインの流れはそれなりに速いから挨拶ついでに眺めているだけでも色んな人の言葉が目の前を過っていく。  noteも眺めている。これも朝と夕方、主にパソコンの前に座っているのがその時間帯なのでXと同じタイミングで、chromeのタブを行ったり来たりしながら、こちらはある程度能動的に読みに