言葉は伝わりにくいものだから
ちょっとだけ損をしているなあ、と思う。『言葉』という表現方法を選んだことについて。
ノベリストであることがイヤだとか、後悔しているという話ではない。
ではどういうことかというと、絵や音楽の場合にはそれを見たり、聞いたりした『一瞬』である程度の良し悪しや、合う合わないが『直感的に』伝わるのに対して、小説などの『言葉』を用いて表現される芸術・作品、そこに内包された感性や主張は、『読む』という工程を経なければ伝わらない。難解なテーマ、技巧を凝らした表現などの場合はもう一歩踏み