【テスト】迷ったらコレ!見たい映画紹介①「ザ・ウォーク」

おはこんばんちわ!じゃがいもシャンプーハットです!


私はフリーターなので収入は当然少ないわけですが、最近はコロナの影響でシフトも減り給料が更に少なくなってしまいました。
どんなに切り詰めても、この状況が続くとどうしようもなくなりそうで、まさに人生“綱渡り”状態であります。

このままじゃイケナイ!と思い、
お先真っ暗な自分を鼓舞し、か細い“綱”を渡りきる方法を教えてくれる映画はないかと思い、男が崖っぷちに居る映画や高層ビルの上に設置された鉄骨の上を人生のクズ共が競争させられる映画などチェックしましたが、今回はその中でも一番まともに“綱を渡りきる”この作品を鑑賞いたしました。



「ザ・ウォーク」!!


〇基本情報


アメリカでは2015年、日本では2016年1月23日に公開されたこの作品。

1974年にワールドトレードセンターで綱渡りしてニューヨークの市民を驚かせたフランスの綱渡りの大道芸人フィリップ・プティのノンフィクション『マン・オン・ワイヤー』が原作。

監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス、クリストファー・ブラウン

主演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
共演:ベン・キングズレー、シャルロット・ルボン、ジェームズ・バッジ・デール


映画批評集積サイトのRotten Tomatoesでは批評家支持率は85%、平均点は10点満点で7.2点と高評価。IMDbでは7.3/10。


各地で高い評価を得ているこの作品ですが、崖っぷちの私はどう感じたのか、、、



〇各地で絶賛の理由は。。。


……面白かったです!
見たいとは思いつつ劇場では見逃していたので、その分期待が高まったおかげもあるかもしれません。
冒頭を見た時点では不安な気持ちになりましたが、そこから見終わるまでロバート・ゼメキス監督に上手〜〜く乗せられ、楽しむ事が出来ました。笑



「人生(Life)とは」

この作品は主人公による問いかけからスタートします。
主人公は自由の女神像のたいまつの部分に居て、カメラに向かって話しかける。話していると回想シーンへと移り、彼の人生が描かれていくという、主人公がストーリーの語り手であるタイプの映画なんですねこの作品は。

「人生とは何か」という、のっけからそんな台詞だったもんで、「うわっ!自己啓発ムービーか!?」と心配になりましたが、そんな作品では無かったです。
しかも、これが最後の最後、落ちのとある台詞と関わってくる様な、大切なシーンですので、不安にならず、且つ聞き逃さないよう覚えておいて下さい!


実在する人物の半生を描いた作品ということで、そういうドラマチックな映画ですので、機械的というか形式的というか、型がしっかりした構成で話が進んでいきます。
なので、見やすい。
抑揚のある起承転結ではなく、本人の講演を聞いているような感覚でした。
面白い話を映像として語ってくれる。そんな作品だと思います。
視覚で聞くというか。(格好良く言ってるけど何言ってるかわからないですよね)


各評論サイトでも言われている通り、肝心の綱渡りのシーンや高層ビルから下を見下ろす時の臨場感、景色の鮮やかさがとても素晴らしいので、映画館で見なかったのが悔やまれます。3Dなんかで見たら、没入感もあり貴重な映画体験となったんじゃないかな〜〜とか思います。


ただ主人公ホントに頭おかしい(笑)ので、高所恐怖症の方はゾッとするかもですね。
ロープの上でターンするシーンは凄いし怖い、でも笑えます!笑

「実話を基にした」系の作品は、ストーリーをどうテリングするか、つまり、どうやって面白おかしく話を転がせるか、
それが面白いかどうかを決める重要な要素だと私は考えています。
ゼメキス監督は職業監督と言われるだけあって構成も上手く、各シーンの演出も外さない。話運びがスムーズなんですよね。
なので安心して見続ける事が出来ます。

なので、とても穏やかに楽しめて良かったな、と思っていました。
エピローグを見るまでは。


全てを語り終えると、冒頭と同じく自由の女神像に居る主人公へとシーンが移ります。
人生最大の綱渡りを終え、やりきった後の気持ち、登場人物たちがその後どんな道を歩んだのか、そして自分は何を得たのかを語る主人公。

偉業を讃えられ贈与された「ツインタワービルへ自由に入れる権利」について話し出した途端、夢を叶えて嬉しそうだった彼の表情が、一変します。
この権利を与えられた時、どれだけ嬉しかったかを話す主人公。
しかしその権利に含まれるとある言葉、

「◯◯◯」

そのたった一言を発した彼は、悲しい表情を浮かべます。
今となってはまるで違う言葉のように虚しく残ってしまう事を、たった一言と表情で表すジョセフ・ゴードン・レビットに、グッときます。
彼の表情、そして何を言ったのかは是非ご自身の目で確かめてみて下さいね!


最後の最後でこの映画の見方が180度変わるような、ここに来てやっと核心が垣間見えた、そんな気がしたラストシーンでした。あの言葉がとても重い意味を持っていて、一気に心を持っていかれる。

冒頭で「死」や「人生」について話していたけど、言われてみれば確かにこれは人生の普遍である「別離」を描いた作品でもあるな……と思いました。

面白いのでぜひ!おすすめです!


〇最後に


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ちなみにこの映画は本当に命懸けの綱渡りを描いたものなので、経済的に綱渡りをしてる自分がこれを見て給料が上がったとかそんな事は一切ありませんでした(笑)

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