10/19-28 シーンは急に来る
10月19日(木)
目覚めた瞬間「疲れが、とれていない……!」と思う。気がつけば木曜日。
平日のときめきを自ら奪っているのではないか?と思い、労働日はほぼ毎日同じだったピアスとリップを変えてみた。それだけで少しは上がる。朝からコーヒーを2杯飲む。
仕事で商業施設のリニューアルオープンへ。入場するために行列ができていて、平日の朝からここに並べる人がこんなにいるのか……とトゲトゲした気持ちになる。つかれている。乳児を抱いた冴えない母親、割り込みに文句を言う不機嫌な年配夫婦にひまそうな中年女性が大挙を成している。
なんか今日の自分機嫌悪くてやだな〜と思ったので
そう、そうそうクレープはこういうのがいいんだよ!
フルーツもアイスもケーキもブリュレもいらない。生地・クリーム・スプレーが織りなす三位一体、シンプルイズベストなこの味わい。元気のかけらが湧いてきた。
はじめて食べたクレープのことを覚えている。たしか保育園に通っていたころ、家の近くのイトーヨーカドーのフードコートでのことだった。
そのとき食べたのも、ホイップクリームとカラースプレーのシンプルなクレープ。こんなにおいしい食べものがあったとは、と幼心に感激したのだった。
夜、なんかめちゃくちゃ頭痛いなと思ったら、頭痛ーるが「警戒」になっていた。こうも気圧に敏感だと感心する。身体ってよくできている。
身体は汗ばむのにくしゃみがたくさん出る。自律神経いけてる〜?
10月20日(金)
駅までの道を歩くと暑くて汗ばむ。10月ってこんなんやったっけ?
仕事終わり、西宮ガーデンズに赴いてピアスとリングを買う。ハイブランドではないが、自分にしては奮発した価格帯のもの。
お守りのつもりで、自分で選んで自分で買った。そのことが誇らしく嬉しい反面、本当になんとなく、なんとなく不吉な予感がする。
山本文緒『ばにらさま』読了。
表題作の女の子、自分や友人には似ても似つかないのに、解像度が高すぎて苦しくなった。幸せになりたい、その一心がいたいたしいほど伝わってきて、とても他人事とは思えず。
10月21日(土)
私生活で、ここ10年で一番くらい衝撃的なできごとが起こる。良くない方の。
人生甘くね〜〜と思う。発作的に笑いが止まらなくなるなど。油断していた、と思う。でも何に?
10月22日(日)
寝不足で弾丸名古屋。敬愛する美容系YouTuber、水越みさとさんとチェキを撮れるイベントがあったので会いに行く。
食欲はなかったが目についたベーグルのお店でランチをとり、おかわり自由のベーグルをふたつ食べた。行動力があるところといつでもちゃんとごはんを食べるところがわたしは本当に頼もしい。でも現実が信じられなくて、コンビニの棚の前でしばらくフリーズしてしまったり道端で泣き出したりしてしまう。
夜、たまたま友人が名古屋にいたので合流。取り繕う気力もなくて、精神的に寄りかかるようにして過ごす。感謝の念。
10月23日(月)
仕事に行く。ちゃんと行く。自分は自立した人間であると言い聞かせる。
タリーズの缶コーヒーを2本、合計700ml飲み眠気を払う。お昼はカニクリームコロッケが乗ったオムライスを食べた。おいしかった。
10月24日(火)
「人生はドラマではないが、シーンは急に来る」
くどうれいんさんのエッセイ『うたうおばけ』のキャッチフレーズ。書店のパネルで見てから頭を離れない。本当にそうですね。なお本書は未読。
先週買ったピンキーリングがずっと指に巻きついていて心強い。買ってよかったな。
10月25日(水)
通勤電車でひさしぶりにマカロニえんぴつの「MAR-Z」を聴く。すごく好きな曲だなと改めて思い、リピートする。好きな曲を何度聴いたっていいことに自由を感じる。
というかこのアルバムが好き。最近の曲は聴いてないけど、東京にいるとき心の支えだったバンド。
昼、丸亀の野菜かき揚げを食べて胃がやられる。えずくくらい気持ち悪くなってしまい、己の愚かさを恨む。絶対胸焼けするとわかっているのに、定期的に食べたくなってつい買ってしまうのだった。
丸亀のことは愛しているが、野菜かき揚げはもう買わない。己の胃を過信しない。あと胃薬を持ち歩く。
認めたくなかったが、今年に入って急激に胃が衰えている……。
10月26日(木)
終業後に上司と飲む。飲むとあまり食べない方で、でもわたしは食べないと猛スピードでお酒が回ってしまうたちなので、待ち合わせに向かう電車の中で「もっちもち食感白いパンケーキ(なると金時&マーガリン)」をコソコソ食べた。
10月27日(金)
ひさしぶりに会った友人から、すごく綺麗になったと言われて気を良くする。ここ最近、コスメやメイクをさらに好きになり研究を重ねているので、そのおかげだったらうれしい。
10月28日(土)
2ヶ月ぶりに恋人と出かけた。牧場、のち焼肉でととのう。
いつかうさぎを飼いたい。ロップイヤーがいいな。
中学2年生のとき、家庭科で「自分の理想の家と、一緒に住みたい家族のことを考えよう」みたいな授業があった。住宅展示場やインテリアショップのチラシを切り抜いて紙に貼り、そこへ理想の家族像を書き込むというもの。
夫とうさぎと一緒に暮らしたいと書いて提出したら「子どもは?」と目を丸くしたH先生、「いらないです」と答えると「どうして?」と責めるように問うてきた、CanCam崩れみたいな若づくりのH先生、元気ですか。結婚して子どもをもうけて幸せに暮らせていたらいいですね。
サムネイルはまっすぐこちらを見据えてきたヤギ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?