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無職日記:2/8

13時起床。
12時ごろに目は覚めていたのだけれど、ずっとベッドの中でだらだらしていた。

昨夜泣きすぎたせいで、風邪をひいたときのように身体に熱がこもっていてだるい。
泣きすぎたときの常として目がぱんぱんに腫れており、左目にいたっては瞼が一重になっていた。普段は二重。

顔を洗って食事をとり、恋人がゲームをしているのを眺めていると、またソファで眠ってしまう。

目覚めると17時前。目を開けた瞬間、抱いていたサメのぬいぐるみのまぬけな表情が飛び込んできて爆笑してしまった。
さすがの恋人も若干あきれた様子で「よく寝るね」と言う。

その後、まもなくして恋人は外出。夜はお好み焼きを作ることになり、買い出しをしてきてくれるという。
卵と小麦粉はあるのでキャベツと豚肉と長芋を買ってきてくれと頼むと、お好み焼き粉は使わないのかと言う。実家では小麦粉をほんの少し使うだけだというと驚かれた。

わたしはどっちでも良いので任せることにする。こういう些細なきっかけで、わたしたちが別々の家庭で育った他人であることを思い出す。

緩慢な動作でお菓子を食べながら読書。
もう夜なのに起きてから3時間足らずも行動していないので、さすがに気が咎めてくる。

19時半ごろ、恋人が実家から持ってきたスタイリッシュなホットプレートでお好み焼きをつくる。
目分量でやると若干粉を入れすぎたようで、やたらとみっしりしたおもちのような仕上がりになった。横で焼いたキムチをのせて食べる。

一枚目を食べ終えたあと、恋人が焼きそばをつくってくれる。
焼きそばは彼の得意料理らしく、たしかにとてもおいしかった。豚肉のほか、キャベツ、ピーマン、玉ねぎ、もやしが入っており、多少は野菜をとっている気持ちになれるのも良い。

残ったお好み焼きの生地に適当に水を足してみると、今度はしゃばしゃばになりすぎてしまった。
強引に焼き、チーズをたくさんのせて食べる。二人して満腹。

昼 ヨーグルト、オニオンサラダ、ミニクロワッサン、チーズケーキ、コーヒー。
間食 マドレーヌ、クッキー、紅茶。
夜 お好み焼き2枚、焼きそば(半人前)。

食後、角田光代『庭の桜、隣の犬』読了。
作中に出てきた住所が、先月まで住んでいた家と「杉並区高円寺南2丁目」まで同じだったので興奮する。高円寺がたくさん出てきて、知っているお店の名前もいくつか登場したのもうれしかった。

山積みの汚れた食器を横目で眺めていると、フライパンやホットプレートは恋人が洗ってくれるというので、その言葉に甘えてグラスやお皿だけさっと洗う。家事全般あまり好きではないが、中でも食器洗いがもっともきらい。

明日は可燃ゴミ。家の中のゴミをまとめていると、シンクのネットを取り替えていた恋人にストックはどこにあるのかと訊かれる。
シンクの下の引き出し、前にも言ったやんと答えたそばから後悔。わたしが何回おなじことを尋ねても、彼が絶対言わないせりふだったから。
これからは気をつけようと心に決める。

洗濯物をたたみながら、TVerで「あざとくて何が悪いの?」「天国と地獄」「探偵ナイトスクープ」を立て続けに見る。

あざといのを何よりも嫌う恋人、一緒に見ているとしょっちゅう苦い顔をしている。
こういうことをされたことはあるかと訊くと、大勢の友人たちといるとき、つき合っていない女の子に腕を組んでいいかと言われたことがある、と言った。暑いからやめとく、と答えたそうだ。
また「酔っちゃった〜」としなだれかかってくる女は「お酒飲んだから当たり前やね〜」と突き放すらしい(恋人は下戸)。いいぞもっとやれ、と思う。

入浴後、昨日届いていた前の職場からの封筒を開封。雇用保険被保険証と保険証の返却用封筒が入っていた。
明日は国民保険の加入手続きをしなければ。

寝室で武田百合子『富士日記(上)』を読む。
あんなに寝たのに、ベッドに入るときちんと眠気がやってくるので我ながらすごい。4時ごろ就寝。

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