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おいしい・たのしい・うれしい・ふくおか!

10月頭の三連休、大学時代の友人・はなちゃんとめぐちゃんと福岡旅行に出かけてきた。
ふたりと一緒に旅行するのは、3年前の熱海・伊東(ハトヤホテル)ぶり。

とってもたのしかったので旅の記録をば。
写真もたくさん載せてみる♨️🎂🥟🍢🍜🍞🍲



10月7日土曜日朝、新大阪駅で待ち合わせ。
さすが三連休の初日、ものすごい人でごった返している。

はなちゃんはちっちゃい巾着バッグに単行本を入れてきていて、わ〜わたしの友だちだな〜と思った。
この旅では、もうすぐ誕生日を迎えるめぐちゃんのプチサプライズも予定していたので、ふたりになった隙を見てコソコソ作戦会議をおこなう。

三人とも、この旅行に向けてまつパをあてたりコスメや洋服を買ったりしていておもしろかった。旅行の前ってお金を使ってしまうよな。
スキンケアやコスメやVTuberの話をしながらおやつを食べたりして、あっという間に博多着。 

往路での学び:「アイクリームはほうれい線にも効く」
ほうれい線って40代とかの話やと思ってたのにね。お肌の曲がり角を感じる今日この頃。



1日目:博多〜原鶴温泉

博多に到着後、最初に向かったのは「うどん平」。
博多うどんの名店で、あのタモリさんも行きつけだそうな。

駅から歩いて15分弱、閑静な住宅街の中に行列があらわれた。いそいそと最後尾につく。
とはいえ回転が速く、たしか20分くらいで店内に入れた。

迷って迷って「他人ごぼう」(牛肉の卵とじ、ごぼう天)。はなちゃんは「肉ごぼう」、めぐちゃんは「ごぼう」(常連さんと思しき方が「ごぼう」とひとこと注文していたのがかっこよかったから)。
それから「かしわ」(鶏肉入り炊き込みご飯)をひとつ、三人で分ける。

他人ごぼう

博多のうどんはやわやわと聞いていて、(それっておいしいん〜?)とか思っていてごめんなさい。
口当たりは「ふわっ」と言っていいほどやわらかい、のにコシがある。もちもち、うまい、なんだこれは止まらない。
咀嚼しているそばから次のひとくちに手が伸びる。さくさくとふにゃふにゃの両方を楽しめるごぼう天、甘辛いお肉、やさしい卵を順繰りに口に運びつつ、風味豊かなおだしをごくごく飲む。

はじめに顔を見合わせて以降、おのおの無心でうどんと向き合った。
音楽のかかっていない店内は静かで、食器のふれあう音と麺をすする音だけが響いていた。案内を待っている間、会話すらほとんど聞こえてこなかったのだけども、自分が食べ始めると納得した。一心不乱にうどんと向き合わざるを得ないのだった。

食後は放心状態だった。
こんなにうどんに感動したのははじめて。かくしゃくとした店員さんの接客や心遣いもすばらしく、本当にすてきなお店だった。

博多駅に移動してお土産をチラ見し、やまやの「塗って焼いたら明太トースト」をふたつ購入。
電車に乗って原鶴温泉へ。久留米で乗り換え、うきは行きのワンマン電車に乗る。わたしたちは全員ペーパードライバー。

赤くてかわいい
駅名がかわいい

宿に着いて送迎の車から降りたとき、5時のチャイムが鳴っていた。
夕暮れどきの町が綺麗で、心地よく涼しくて気持ちがよかった。遠くに来た、と思った。

本日のお宿(看板撮り忘れた)
「はらつる」ではなく「はらづる」だそう

お部屋に荷物を置いてコンビニへ買い出し。
はなちゃんは、地図を見るとすぐ「川を背にして歩いて、南に下って〜」とか言う。方向感覚が抜群にすぐれていて頼もしい限りなのだった。方向音痴っぷりには自信のあるわたし、いっこもわからずに後をついていく。

川の近くで育ったので川を見ると安心する
味わい深い建物多し

ささっと露天風呂に浸かって、夜は和会席。

これこれ、こういうの〜!
液体のごとくとろけた茄子に感動
この中に入ってたおもちがべらぼうにおいしかった
茶碗蒸しではなく雑煮らしい
お祝いケーキ!
さすがに食べられず部屋に持ち帰らせてもらう
インスタグラムと対極のハッピーバースデー
めぐちゃんには後ろを向いていてもらって飾りつけるスタイル
今年もたのしく過ごそうね〜🫶🏻

日付が変わる頃にケーキを食べ、満腹で就寝。
コンビニで買い込んだ晩酌セットは出番なし。


2日目:原鶴温泉〜天神

6時に起きて露天風呂。
雨がざあざあ降っていて肌寒い。

今朝は朝食バイキング!

このサラダで三日間の野菜を補う所存
明太子はふたつ必要だった

特筆①:ハトシ風揚げもの(プレート右上)
メッッッチャおいしい!!!!
うすい食パンに練り物を挟んで揚げてある。かじってみると、食パンにしゅんだ油が口いっぱいにじゅわ〜っと広がって背徳の味。何味かって聞かれると説明するのは難しい、よくわからんけどとにかくおいしい。
そもそもハトシってなに?調べてみると、食パンにエビなどのすり身を挟んで揚げたもので、長崎の郷土料理らしい。そういえばタイ料理のエビパンも大好きだし、口に合うはずである。おかわりした。

特筆②:胡麻鯖(右の小鉢)
胡麻鯖!!!!まさかここで出会えるとは!
鯖の刺身(!)を醤油と炒りごま、みりんで和えた福岡の郷土料理。
鯖以外にまぐろのお刺身も入っていた。朝から生魚を食べられてうれしい。

おそらく人気すぎてなくなっていたため、バイキングコーナーでそわそわと待ち構えていると、胡麻鯖の大皿を持ったおねえさんがやってきた。
ぞろぞろ後ろに着いていくと、「待ってた?じゃあやっぱり持って帰っちゃおかな」といたずらっぽく笑うおねえさん。
「とろろと食べるとおいしいよ」と教えてくださったのでやってみたら、ふわっふわでおいしかった。

こんなふかふかのとろろ見たことない
飛び込みたい

一泊じゃ足りないね〜と名残惜しみながら出発。
ふたたびワンマン電車に乗って、今日は天神方面へ。

みい
かわいい駅名多くない?

ホテルに荷物を預け、まず向かったのは「山響屋」。
郷土玩具や民芸品が好きなふたりが教えてくれたお店。

みんなお顔が違って味わい深い かわいい

店主さんが「天神なんもないっすよ」などと言いつつ、おすすめのお店をたくさん教えてくれたのでメモ。夜の候補にする。

ムーンスターの実店舗
本屋青旗

歩きつかれて、たまたま見つけたカフェ「MOMOTOSE」で休憩。

ランチセットのミートパイ
なんてうつくしいの
めぐちゃんがわけてくれたナポレオンパイも絶品だった
クリームにおぼれる

気持ちよくおしゃれで落ち着く空間。店主さんはやさしく愉快な方で、おすすめを伺うといろんなお店を教えてくれた。
偶然すてきなお店に出会えてうれしかった。にこにこでお店を後にする。

お次に向かったのは「本のあるところajiro」。

出版社・書肆侃侃房が運営する書店

ここに来てみたかった……!
詩歌や海外文学を中心としたラインナップ。隅から隅まで夢中で眺めた。た、たのしい……。
わたしはこういった書店が本当に本当に大好きで、今は直接かかわることはないけれども、だから出版社に入りたかったのだと思い出した。にわかに元気を取り戻す。

3冊とトートバッグを購入
5周年記念だそうで、コーヒーもいただいた

気になっていた『荻窪メリーゴーランド』、立ち読みして購入に踏み切る決め手となった短歌がこちら

愛が情へと変わりゆくその坂は
上りだろうか下りだろうか

寒い雨の中を歩き回って、さすがにくたくた。
ホテルで1時間ほど仮眠をとり、いざ夜の天神へ!

外国人観光客、特に韓国と中国の方がたくさん。博多弁よりも外国語を耳にすることが多くて、まるで海外に来たような気分。

天神はネオンの街なんですってね
ちょっと難波を彷彿とさせる景色

1軒目は餃子!

鉄なべ であい橋店
餃子・タコ・酢もつ

おいしいおいしいおいしい〜!!
このあとがあるからみんなで二人前にしておいたけれども、絶対ひとりでも余裕でいける。軽くてぱくぱく食べられる餃子だった。

屋台にも行きたいね〜と話していたけれど、雨のせいかお目当てのお店が出ていなくて諦め。
というか、天神の屋台って道路沿いに点在してる感じなんやね。川沿いとかにずらーっと並んでるのを勝手にイメージしてたので驚いた。

ふたりが調べてくれていたお店は軒並みいっぱいで、たどり着いた2軒目は、おでん!

ISOKAJI

元々、ナンバーショットというお店に行きたいねと話していたのだけども、満席だったのでお向かいのこちらへ。冷えた身体にしみわたる。
お近くの人気店、パンストックのバケットおでんも絶品だった。

おだしじゅんわり、チーズたっぷり

大好きな日本酒と一緒に味わい、すっかりごきげん。
感極まって「たのしいねえ〜〜」と言い合う。本当にたのしい夜だねえ!

フォトスポット(ではない)
この写真を撮りたいがためにエスカレーターを往復した

〆はもちろん博多ラーメン。

博多らーめんShin-Shin 福岡PARCO店

天神本店はものすごい行列だったので、徒歩10分程度のところにある福岡PARCO店へ。
こちらも並んではいたけれど、回転が早くて15分くらいで入店できた。

スープをひとくち、思わず「おいしい……!」と悶えた。好みの味すぎる。
おそらく「ザ・博多ラーメン」なドロドロタイプではない。こってり濃厚、だけどもさらっとした口当たり。そのふたつって両立するんやね。
硬めの細麺、水ですか?と思うくらいするする体内に吸い込まれていく。途中、味変で紅生姜やニンニク、らーめんのタレなるものを入れてみたり。とまらない!この旅二度目の、麺と一心に向き合う時間が発生した。

気持ちよく酔っ払い、申し分なく満腹で、ホテルまでの道を歩いて帰る。めぐちゃんが、子どもの頃に好きだったアニメのワンシーンの話をしてくれたりして、うれしかった。
みちみちに幸せ。旅先の夜。


3日目:天神〜博多

がんばって6時に起床。
7時過ぎにホテルを出て向かった先は、大人気の明太重のお店。だったのだけど、すさまじい行列ができていて、断念。

それならばと博多に移動して、向かった先は……

パン屋さん DACOMECCA

パンラバーのめぐちゃんが教えてくれたお店。
8時過ぎに到着すると、もう折り返して行列ができていた。すごい人気店!
1時間近く並んで、いざ入店。

パンのテーマパークだ……!

どうも引き返せそうにないつくりになっているので、「迷ったら買う」を合言葉に店内を進む。どれもこれもおいしそうで悩ましい。

奥がはなちゃん、手前がわたし
こんなにパン買ったの生まれてはじめて
イートインでふたついただきます
マリトッツォは追加で買った

おひさしぶりのマリトッツォ。軽くて濃厚なクリームがたっぷりで、うっとりするくらいおいしかった。
なんでも、ダコメッカの系列店「アマムダコタン」が、日本でのマリトッツォブームの火付け役だったそうな。

手前は「自家製ハムとリコッタチーズのサンド」。絶対抗えない組み合わせ。
食べ応えがありすぎて、ハムというよりお肉やん。ほんのり酸味のあるリコッタチーズとの相性も抜群だった。

パンの大半は400〜600円程度。決してお手頃とはいえないけれども、食べてみると納得の価格設定だった。クオリティが高すぎる。
ひとくちめは具材、ふたくちめはパンそのもののおいしさに感激する。

さあ、ここでもつ鍋店の予約が1時間後に迫ってまいりました。

またパン買ってる
地元のスーパーって楽しいよね
ShinShinのカップ麺だ!(みんなで買った)

いよいよ旅のグランドフィナーレです。

これを食べねば帰れない!
前田屋 総本店

思いっきり観光客やろう〜!ということで、

イカの活き造り
足が動いてた……!
もつ鍋〜〜〜!⤴︎

大好き。大好きもつ鍋が。
口に入れた瞬間ほどける脂。濃厚にとろけたかと思えば、せつないくらい一瞬で消える。もつ鍋ってせつないのでは?
にんにくたっぷりの味噌スープと、もつの脂がたっぷり染みたお野菜もまたおいしいこと。キャベツとごぼう、えのきに豆腐。わしわし食べる。さっきのパンはどこですか?

お昼から日本酒もいただきまして
(後ろにはビール飲んでる子もいるね)

日本酒の味が大好きなのだけども、ほろよいの酎ハイ数口で真っ赤になるたちなので、友だちが一緒に飲んでくれると非常にありがたい。いつも少しだけ分けてもらっている。

さすがに〆は断念したものの、大満足で退店。
その必要性に駆られて少し散歩し、博多駅へ。

博多駅直結の阪急百貨店があった。阪急を見ると安心する。
お手洗いに向かう道すがら、はなちゃんはCHANELやSHISEIDO、めぐちゃんはRMKや SUQQU、わたしはJILLSTUARTや PAUL&JOEのイメージがあるねと話した。三者三様のわたしたち。

駅ビルに戻り、通りもんと明太子、明太子まわりの諸々を購入。
明太子が大大大好き!

壮観 
一腹がふだんスーパーで買うやつの4倍くらいでかい

土産物店エリアの中の明太子コーナーにて、すてきな出会いがあった。

一角ではなちゃんと吟味していると、愛想の良い男性が話しかけてきた。
「たった今、工場で漬けだれから引き上げて運んできた明太子なんですよ。一度も冷凍してません。おいしいですよ」
ほう!生明太子とな。

そのほかにも明太子情報(冷凍するならすぐ食べる分を取り分けてできるだけ早く、など)をいろいろ教えてくださり、ではこれで!と配達のバッグを持って去っていった。
販売員さんじゃなく配達の方やったんやね〜と話していると、販売員の女性の方が「あれ、社長なんですよ」と言う。なんと……!

社長直々の営業トークにすっかり心を奪われてしまい、ふたりして購入を決意。
そのうえ、販売員の方が「皮の薄いのがおいしいと言われてるんですよ」と、大量のパックの中から我々の分を目利きしてくださった。笑顔が素敵。ほこほこしながらレジに並んだ。

最後に、1日目の山響屋で教えてもらった「むっちゃん万十」へ。

バスターミナルの中にあった

たい焼きの、たいでなくムツゴロウ版みたいなもの。
具材がいろいろ選べて、はなちゃんめぐちゃんは一番人気の「ハムエッグ」、わたしは二番人気の「とんとん」(豚の角煮、キャベツ、マヨネーズ)にした。

帰りの新幹線にて 満腹に押しこむ押しこむ

食べ終わってすぐに寝落ち。
三連休の博多、ものすっごい人であった。ひさしぶりにこんなに遊び疲れて、たのしかった!

明太子まわりの戦利品
胃もたれを胃薬で抑え込み夜ごはん
ダコメッカのパン祭りと明太子
今日の朝昼ごはん
あんなに買ったのにあっさり食べ切り

福岡旅、これにて完!
とはいえ、明太子パーティーの日々はまだまだ続く予定。

今日の夜ごはん
ブロッコリーとしめじの明太バター和え、明太数の子、明太子ごはん(このあと卵かけ)、初日の晩酌で飲みそびれた酎ハイ

こまかく旅程を組んでくれためぐちゃん、目的地へスムーズに連れていってくれるはなちゃん、そして何よりも「おいしい・たのしい・うれしい!」を力いっぱい共有してくれるふたりのおかげで、最高の三日間になった。本当にありがとう〜!

最後まで読んでくださりありがとうございました🫶🏻

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