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Z世代から学ぶ。最新のマーケティング戦略


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【スピーカー】
横山直明 (株式会社ペンマーク 代表取締役社長)

思い立ったら誰でも起業ができるそんな時代。それは年齢や学歴に関係なく、事業アイデア一つで世界を変えるようなビジネスを自分の手で展開していくことができる。

そんな中、現在注目されている“Z世代”の活躍。

Z世代は日本において1990年後半から2012年ごろに生まれた世代と言われています。そんなZ世代の特徴として挙げられるのが、SNSネイティブ、そしてスマホネイティブであるということ。

1980年代以降パソコンなどといったデジタル機器の普及が進み、“Z世代”の若者たちは、インターネットやデジタル機器の存在が当たり前の環境の中で育ってきたのです。第四回目の授業では、Z世代の期待の星である、横山直明さんが、大学在学中に開発したアプリの運用について、そしてそのマーケティング戦略についてお話していただきました。


1.株式会社ペンマーク

本日のゲストスピーカーである横山さんが代表取締役社長を務める株式会社ペンマーク。ペンマークの主な事業内容は学生向けスケジュール管理アプリの開発と運営になります。ペンマークは、有名エンジェル投資家から融資を受けており、今後の成長が大いに期待されているベンチャー企業の一つなのです。

そしてペンマークが提供するアプリは、ただのスケジュール管理アプリではないのです。このアプリの真の目的は、アプリ開発に至ったきっかけと大きく関係しています。そしてそれは現在、株式会社ペンマークの経営理念となって掲げられています。


<経営理念>

Mission: 自ら選択し、挑戦する学生を増やす

Vision: 大学に新たなコミュニケーションプラットフォームを作る。

横山さんは慶応在学中、同じキャンパス内で学ぶ優秀な同級生が2万人近くいるにも関わらず、大学内での出会いの機会の少ないため、4年間通して100人から200人程度の同級生としか交流を持つことができないという現状に対して、新しい形のコミュニケーションプラットフォームを自ら立ち上げたのです。

学生にとって必要不可欠であるスケジュール(履修)管理の機能だけではない、学生のための”新たなプラットフォーム”として開発されたアプリを通して、学生たちがより多くの同級生とつながり、彼らに対して選択肢を増やすチャンスを与えることに成功させたのです。

横山さんは企業理念にしっかりコミットする形で、学生がより多くの仲間たちとより良い環境で、彼らの可能性を広げる手助けをしているといえるのではないでしょうか。


それでは、ここからはペンマークでの特徴的なマーケティング戦略をいくつか紹介していきたいと思います!


<マーケティング戦略1 ~オフラインでのキャンペーン~>

ペンマークでは、ポテンシャルユーザーに直接働きかけ、アプリの取得、コミュニティへの登録促すためキャンペーンを行っています。

例)ハーゲンダッツ無料配布キャンペーン
アプリを入手してくれた学生にクーポンと引き換えにハーゲンダッツをプレゼントするというキャンペーン。このプロモーションはユニークと話題になり、実際ハーゲンダッツ様から協賛のオファーをもらうことができたのだそう。なんとも学生の心をつかんだシンプルかつ大胆なマーケティング戦略といえますね!



<マーケティング戦略2 ~Twitter~

 ペンマークならではのマーケティング戦略の中で、先ほど紹介したオンラインでのマーケティング以外に、多くの若者が日常的に利用するTwitter上でのマーケティングに尽力しています。

今回の授業ではTwitter上でのマーケティングをするにあたり、大切にしているポイント

世界観の統一

そのアカウントを使って投稿を行う際、そのコンテンツのフォーマットや世界観を統一させることで、アカウントのイメージや個性を確立する。

また何者なのかが一目でみてわかるように ユーザーがアカウントを見つけてプロフィールに飛んだ際、そのアカウントが何を発信しているのかが一目で見てわかるようにしておくことだそう。

このポイントは特に、個人名や個人の顔が出ないアカウント(何らかの企業や組織、団体のアカウントといったところ)の運用においてとても重要となってきます。

・27大学分のTwitterアカウントを運用

ペンマークは最初、慶応義塾大学内でリリースされ、その実績から、他大学への展開が行われ事業拡大に成功したのです。

慶応アカウントを伸ばしたノウハウに基づき、現在では全27大学分のアカウントを運営が行われています。

TIP1 複数のアカウントを同時運営する際のポイント

・アカウントの凍結リスクを抑える努力

例を挙げるとするならば、一つのwifi回線を通して複数のアカウントを使い情報を一斉送信するとスパムと疑われアカウントが凍結してしまう恐れがあるそう。

凍結のリスクを抑えるためにペンマークでは、アカウント毎にIPアドレスを変更したり、API*を分割するなどといったことを行っているのです。

API*:Application Programming Interfaceの頭文字。APIとはソフトウェアやアプリケーションなどの一部を外部に向けて公開することにより、第三者が開発したソフトウェアと機能を共有できるようにしてくれるものです。USBは外部デバイスとパソコンを繋ぐインターフェースですが、APIはソフトウェア同士を繋げます。(データの時間



<マーケティング戦略3 ~地域密着型”あるいは“地域特化型”(マス型で戦う必要はない)~>

ペンマークの特色として挙げられるのが、“大学ごとにフォーカスしたアプリ”の開発を行っているということです。

大学の垣根を超えた巨大でオープンなコミュニティを目指すのではなく、あえて各大学ごとに設けられた各大学内での閉鎖的なコミュニティ作りを行っているのです。横山さんによると、同じ大学の同級生しかいないという信頼できるコミュニティにすることを大事にしているのだそう。

確かに、こうすることで、より多くの生徒がアプリを使い情報共有やアクションを起こしやすい環境を整えることができ、結果的に生徒同士の自発的なコミュニティへの参加を促すことにつながるんだなと。ちなみにこの考えは、日本人特有の閉鎖的という国民性が関係しているというので、ペンマークの事業展開の方法がここまで理にかなっていることに驚かされました。


また各大学に分散させて地域特化型にし、もっとコンセプトを細分化するといったようにマス型にはない強みを活用していけばいくらでも展開させることができるのです。



3.投資家を魅了!?

もともと学生団体として発足したペンマーク。今では様々なエンジェル投資家から注目を集める企業に。

横山さんは有名エンジェル投資家たちと、知人の紹介や伝手、また自らDMを送り、ペンマークと投資家とのつながりを構築していたのです。知人に投資家を紹介してもらったうえで、ペンマークの魅力が投資家たちにしっかり伝わり融資を得ることができた、まさに目の前のチャンスをしっかりつかみ、事業を成功に導いているということがわかりました。

また今後の展開を見据えて、教育機関に強い投資家の方と関係性の構築を図っているそうです!


4.今後の展開

”このサービスを全国の大学に導入!また単位制の高校にも展開を広げる!”

あくまでも、大学ごとに導入していき、地域密着型の姿勢は変えずに発展を試みているのだそうです。そうすることで上記で述べた、同級生しかいないコミュニティの確立を目指す。

ライバルとの差別化を図り、教育機関を巻き込んで企業の展開を試みているという点に特に興味を持ちました。

ただの履修管理アプリではない全く新しいサービス。私の大学でも利用ができたらなと思うばかりです!!


まだ学生で、ビジネスの知識が乏しい私ですが、HUNTERCITYの授業でインプットした内容を自分なりにアウトプットしていきます!温かい目で見守っていただければ幸いです🌼また誤っている個所や補足などがあればコメントをお願い致します。

最後まで読んでいたき有難うございました😊

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