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みんなの穂村さん。『もしもし、運命の人ですか。』


『もしもし、運命の人ですか。』

(穂村弘 / MF文庫)


【HOSHIDO入荷】

穂村さんの妄想200%が詰まった恋愛エッセイ集です。

穂村さんの妄想もおもしろいんだけど、

穂村さんのエッセイを読んでいると、

なんでこんなにも周りにおもしろい人たちがたくさんいるのだろう…

といつも思います。

なんでそんな変なエピソードがたくさんあるんだろう…と不思議でした。


でも、それは計算だったのかもしれない…。

私はこの本を読んで気が付いてしまったのです。


穂村さんは

あざとい…!


(穂村さんファンからすると、今更?ってかんじですよね…。

そして、穂村さんをご存知でない方はどういうこと?ってかんじですよね…。読んでみてください。)


そう、私は今まで気が付いていなかったのです。

穂村さんの綴る言葉ひとことひとことに耳を傾け、うんうん、そうだよね、とか

わたしは違うと思うなーとか、

相槌打ちながら、

おもしろいなーと思うだけでなく

きゅんきゅんしていたのです。

(いくつものエッセイを読みながら。)

しかしですよ、このエッセイのあとがきがすべてを物語っていました。

あとがきには、「穂村さん、あなたはずるいです。」から始まり、いかに穂村さんがあざといかということが綴られていたのです。

あとがきを書いた瀧波ユカリさん、私は目が覚めました!ありがとうございます!!!

私だけの穂村さんと思っていたのは幻想だったのですね…。


“自分こそが最も穂村弘を理解し、最も穂村弘と相性のいい女性なのではないか”

私は、瀧波ユカリさんと全く同じことを思っていました。


そうか。

穂村さんは、メンヘラを装った、メンヘラ製造機だったのか。


がーん。


でも、やっぱり好きなのです。

悔しいけど…エッセイおもしろいよね。

懲りずにまたきゅんきゅんするのだろうな…。

さすが人気歌人…。


※こちらは、MF文庫版です。現在は角川文庫で出版されています。


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