春をたべた

最近はなんだか野の草花が気になっていて
街で彼女らを見つけては、
名前と食べられるかどうかを調べていた。

そんな中、額縁を作るために工房がある
友だちのお家を訪れた日の夕方

「ごはんどうする？」

やや、これは、野草で料理をする大チャンスだ！

ひとりで作ってもたのしいけれど、
きっとふたりであれやこれや話しながら
野草を摘んで、料理したほうがたのしいぞ！

「野草パスタ！」

さっそく公園へ自転車をキコキコキコ。

ヨモギは食べられる野草で有名だから
まずはヨモギ。

ハルジオンかわいい。どうやら食べられるらしい。
タンポポも入れよう。

これは大葉に似ているけれど食べられるのかな？
ぐぬぬ、調べても名前がわからない。
今回はやめておこう。

アケビはアパートを覆うように生えていて
ベランダにもおいやおいやとのびているから、
食べ放題、取り放題。

そんな調子で集まった野草たちは
ヨモギ、ハルジオン、タンポポ、
カラスノエンドウ、アケビ、桜の葉。

豊作だ！

下処理はよくわからないけれど、
とりあえず加熱すればよい気がする。

わたしは野草を煮る担当をあたえてもらい、
友だちはパスタの味付け担当。

ふだんお鍋のなかにはいない草花たちが、
お鍋の中で踊っている。
なんとも不思議でなつかしい。

ふんわり香る桜の香り。
春のにおいだ。

たぶん、にんにくと唐辛子と塩コショウとかで
味付けされたパスタ。
そこに草花をかわいくのせたら、完成！

いただきます。

どれもえぐみがなくて美味しい。
お皿の上で、みんなが仲良くしているみたい。

しゃらしゃらー。
窓から入る風が気持ちよい。

春をたべた日。