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パティシエとして働いてる私が占い師を目指し始めたわけ

ケーキを作り続けて10年以上。高校卒業してから紆余曲折あってお菓子屋さんで働き始めたのは28歳の時。業界では遅いスタートでした。

なんか、一生モノの仕事を持つ、ということそのものに憧れがあって。さらに好きなことを仕事にする、ということがいいことだって信じていて。(それは今も信じている)好きなことを仕事にすれば仕事の日も楽しいし休みの日も楽しい。1週間の内7日間楽しくなるじゃん!と思ってたし。だから私は何になるべきかを考えて考えて「オシャレなカフェで働きたい!」と思ったのです。

全然オシャレなカフェなんて行ったことなかったんですけどね。オシャレカフェブームの始まった頃だった気がする。お客として馴染めないなら店員として潜り込んだらどうか、と。接客スタッフじゃなくてキッチンで働きたかったのですがただ問題があって。私はかなりの偏食なんです。ご飯はなんでも食べられるわけじゃない。そんな人間がバラエティに富んだカフェ飯なんて作れるわけがない、と一瞬悩みました。そして

だったらケーキ職人になろう!お菓子ならほとんど食べられる。苦手なのはレーズンくらいだし。そうひらめいて、製菓学校へ行くことを決めたのでした。

そしてケーキを作る仕事をして10年以上が経過し、派遣としてレストランのキッチンで働いている現在の私は占い師になるべく勉強しています。

ケーキ職人になる!一生モノの仕事としてがんばるぞ!と意気込んでいた時の自分はまさか将来、占い師を目指すとは思わなかったです。夢を持つことがかっこいいと信じていた私は(それは今も信じてる)ケーキ職人になるなら目標は「自分の店を持つ」ことだろう!と決めつけていました。それが一番分かりやすく世間に評価される目標だから。夢に夢見てる状態でしたね、今思えば。でも店を開くにはそれなりのお金と相当の覚悟が必要。生半可な夢見る夢子ちゃんだった私にはそんなもの一切なく・・・。

その後またしても紆余曲折あり、それなりに身に着けてきた技術を使い現在はそれを使って生活費を稼いで生きているわけです。好きなことをしてお金をいただいているわけでそれはありがたい。でも目指すべき目標がない人生は私にはツライ。職場を変え、派遣として働き始め、ケーキ職人としては正直進歩しない仕事の仕方になりました。同じことの繰り返し。これからどうやって生きていこうかなって漠然と考えていた私。店を持つという夢も自然消滅して(そのための行動なんてたいしてしてないからできるわけがない。本当に店を開きたかったんじゃなくて、夢を持ってる自分に酔っていただけだったから。酔いが覚めてきただけなんだけど)でもこのままでいいとは思えない。

そんな時、職場の女の子とお茶をする機会がありました。ガールズトークらしく占いの話になって。当時の私は「ちょっと占い好き」程度。雑誌の占い特集は好きで読むけど、実際占ってもらったのは人生で2回。当時通っていた美容師さんが占いを独学で学んでいるという話を聞いていて、ガールズトーク中その豆知識を披露して、相手に言われたのです。

「占い師になったらいいんじゃないですか~?」

その時私の脳内で「そうだ。占い師、なろう」と声が響きました。

相手は本当に軽い口調で言っていたし、真に受けると思わなかったでしょう。普段の冗談ノリ。「石油王と結婚した~い」くらい軽いノリ。

でも人生を決める瞬間って案外それくらいあっさりとやってくるものなんじゃないかって思ってる。相手は全くもって私に進むべき道を示そうなんて考えていなかったはずだし。でも相手の発した何気ない言葉に私の心が反応したのはまぎれもない事実。私はそれに従って占い師になるために行動を始めたのでした。

実はそのかなり前に占いの学校の説明会を受けに行ったことがあります。なぜかと言うと来校者には簡単な鑑定が受けられる特典があったから。完全に特典狙いの冷やかしでした。すみません。でも面白そうだな~老後の趣味にでもどうかな~?なんてその時は思って。なので占術は迷うことなく「算命学」に決めました。

占いと言っても占術は多数あります。私は霊感は全くありません。あなたに眠る霊感を引き出す占い学校、とかだったらネタにはしたけど入学はしなかったでしょう。理屈で納得できないとやらないタイプだし。算命学は理論体系がしっかりとあって学べば誰でも身につく学問です。(とは言え何事にも向き不向きがあるのは事実ですが)

そんなこんなで現在、学び始めて4年が経ちました。プロとして活動するのは先ですが(自分の運気的に)一生モノの仕事にするぞ!なんて決めつけないで自分が納得できるまで続けていこうと思います。

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