古い思い出。


大学時代決して強くはない陸上部でバカみたいに走っていた。
練習コースである、人がまばらな、皇居の周りをぐるぐるぐるぐる回っていたのだ。(現在の皇居は市民ランナーでごった返している)

走っている間はそのころ頭を支配していた、絶望、焦り、後悔、野望、女性、数えきれない位の苦脳、煩悩を一時的に忘れる事ができた。どんづまりの日常にかすかな光が少しさしたような気がした。

自分が想像していた華やかなキャンパスライフとは程遠い学生生活。   

部員と過ごしたあの時間に一体何の意味があったのだろう?もしかしたら、あれこそが、使い古されて口にするのも恥ずかしいあの言葉、
『青春』だったのかもしれない。

       

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