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写真集でも読書感想文は書ける

読書感想文を書くときに、あらすじを利用して文字数を稼ごうと思っている人は多いかと思います。でも、本当は、感想文って感想を書く文章だから、本の中にある文章は書かなくていいんですね。

文字数の少ない絵本で、どうやって感想文を書くのですか?と、よく質問を受けます。大丈夫ですよ。感想を書くのですから(笑)

だから、読書感想文の本を選びに行った時、子どもがあまりに文字数が少ない絵本、写真集、または図鑑を持ってきても、受け止めてあげてください。

子どもの選んだ本を否定しない

例えばです。あなたが「よし、この夏はこの本を読んでみようかな!」と決意して、人に見せたとします。そこで、その人にこんなことを言われたらどう感じますか?

「えー、そんな本読むの?」
「ちゃんと最後まで読めるの?」
「どうせ途中で『積ん読』になっちゃうんじゃないの?」
「あなたには難しすぎるんじゃないの?」
「あなたには易しすぎるんじゃないの?」
「もう少しちゃんとした本選びなさいよ」

どうですか?
絶対にハッピーな気持ちにはなれませんよね?

夏休み、本屋に行くと、かなりの確率で、こんな言葉を子供に投げかけている親を見かけます。

子どもが本を持ってきたら「あら! 面白そう!」「わぁ! 素敵な表紙ね!」「楽しみね!」できるだけ多くの良いところを見つけて、その本を選んだ子どもをまるごと「肯定」してください。子どもはそれだけで自信を付けます。嬉しい気持ちになります。やる気になります。

以前、虫の写真集を選んだ小学校1年生の男の子がいました。

「さすがにこれで読書感想文は書けませんよねえ?」そんなお母さんを説得し、その本を買ってもらいました。
その子は、虫から見た世界の、いきいきとした感想を、原稿用紙2枚に書きました。賞も取りましたよ。

今年の課題図書も、そんな文字数の少ない本がありました。

不思議なことがいっぱいの海。この本は、卵をどう産むか、守るか、そんな海の生物の写真集です。
写真は高久至氏、文章は、かんちくたかこさん。

このような絵本、フォトエッセイのような本でも、ちゃんと感想文は書けます。感動したページを開いて、親子でたくさんたくさん会話してください。それを書きとめ、清書したら完成です。

注意
私は読書感想文コンクールの課題本を紹介していますが、課題本は選ばないで、お子さんの好きな本で書くのがベスト。本当に。
どうしてなのか、語ります。今年も文京区で読書感想文講座開きます。


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