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思い出してつらくなることを何度も思い出さない
思い出すと悲しくなる記憶、誰にでもありますよね。
あの時のあの人のあの言葉、きつかったなあ
信じられないことをされて、あの時はつらかったなあ
思い出してもあれは悲しいできごとだったなあ
そのように思う時、私たち人間は、その事件が起きた時と同じ感情を味わっているそうです。これは、他の動物には見られないとのこと。
明日のことを不安に思って寝られない
楽しいことを想像してニヤニヤ
思い出すだけで怒りで今でも手が震える
実際に今現在起きていないことでも、人の鼓動は早まり、息も荒くなり、ストレスも感じる。血圧は高くなり、血管は収縮する。
楽しいことを何度も思い出すのは良いとして、悲しかったこと苦しかったことを何度も思い出すのは、心身共に負担になり、解決策をそこから考えるにしても不利な状態になってしまう。取るべき対策を取ったあとは、それ以上、何度も思い出すのはやめた方がよいようです。
中学生の作文コースの教材として使っているTEDです。
生徒の間でも、この回は大人気です。
最も不健康かつ一般的なクセは、反すうです。反すうとは何度も噛み続けることです。上司に怒鳴られた時、教授に授業で馬鹿にされた時、友達と大喧嘩をした時、その場面を何日も頭の中で繰り返さずにいられません。時には数週間です。こういった腹の立つ出来事の反すうは、簡単にクセになり、しかも その代償はとても大きいんです。非常に多くの時間が腹立たしくてネガティブな思考への集中に使われ、自分を大きなリスクにさらすことになるからです。うつ病やアルコール依存症、摂食障害、はては心血管疾患まで。
問題なのは反すうの衝動が非常に強く、それを重要だと思い込んでしまうことです。そのためこのクセをやめるのは、難しいのです。
ガイ・ウィンチ「感情にも応急手当が必要な理由」
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