見出し画像

かかりつけ医とこちらの油断

息子が小さい頃の話。風邪症状があった。体が弱くてよく風邪をひく子だったので、かかりつけ医に診察をしてもらい「風邪の時のいつもの処方」ということで、風邪薬を処方してもらった。喉も腫れていたので、喉の腫れを抑える薬も。

ところが何日経ってもよくならず、というか、悪くなっている。一人でトイレに行ける年だったんだけど「ビリビリうんちだった」とトイレからしょぼーんと出てくるので、また診察して、お腹の薬も追加。嘔吐もあるので、その薬も。でも、ちっとも良くならない。

夜になって容体が悪化。熱も高く、うわごとも言い始める。#7119(救急車を呼ぶべきか相談にのってくれる)に電話をかけたら、救急車を呼んでくださいと。搬送先の病院での診断の結果は、ロタウイルス。

ロタの特徴は白い便。息子は一人でトイレに行けていたので、便の様子まで見なかった。反省しても遅いよね。

入院して、点滴と、ロタの治療で1週間ぐらいで退院。

こんなことはよくあることで、ママ友と話をしても様々なパターンでみんな経験している。

実は、実父も昨日、容体が悪くなり、かかりつけ医の処方薬で直らず、大きな病院を紹介してもらったら、まったく別の病気だった。便秘がちで、いつも腹痛は便秘によるものだったので、今回も触診でそのように判断されていたのだけど、実は急性の内臓の病気だった。

かかりつけ医との信頼問題

こんなことがあると「やっぱ、町医者はだめ?」って思う人もいるかもしれない。セカンドオピニオンが大事とか。けれど、大きな病院と地域の病院は役割が違う。要はこちらの問題なのだと思った。
息子の場合は、便の観察ができていなかったこと、父の場合は、黄疸っぽかったことを申告しなかったこちらのミスだ。いつもの症状と違うところを探さなくちゃいけない。

いつもの症状と何かが違う

それを正直に、相手の診断を否定せず、話した方がいい。「いつもの薬が、なぜか効かないんです」こう話せば、誰も悪くない。悪いのは病気なのだから。「先生の診断で合ってますか?」とか「何か他の病気の可能性は?」と聞くのは、関係性を悪くする。

都会に住んでいる私は、関係性が悪くなったら、他の病院を探せばいい。いくらでもある。でも、地方だと、その地域に1つしかないとか、そんなこともある。それに、病歴を知っていることは、油断以上に貴重な面もある。
信頼を築きながら、上手に付き合うには、こちらも任せきりではなく、観察することが大事だと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?