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ひらめきのある子

私の教材で、共通点を見つけるというものがある。
共通点というのは、そのものとそのものを、まじまじと見比べても見つからない。少し抽象度を上げないといけない。

例えば、牛と羊の共通点なら、小学生なら「どちらも動物」という共通点を見つけられる。
でももう少し抽象度を高くすると、「生き物」となり、この二つの生き物が存在するカテゴリを探せる。

それができたら
どちらも動物園にいる
どちらも十二支にいる
どちらも星座にある
と、動物が揃っているところに具体化できる。

牛と羊の共通点を聞かれた時に、パッと思いついたものではなく、グッと抽象度を上げたところから考えられる子は、ひらめきがあると言われるけれど、こんなしくみだ。

では、その作業ができるようになるには、どうしたらいいかというと、これは実体験の量の差が物をいう。
丸暗記では脳の偏った部分にしか保管されていない情報から引っ張ってくるしかない。でも、さっと思いつく子というのは、景色の話をする。動物園に行った時の思い出、干支の話を絵本で読んだ時の記憶、星座の話をプラネタリウムで聞いた時の雰囲気。そんな周辺情報と一緒に覚えている。そういう情報は、五感を通じて記憶されているので、なかなか忘れないし、色々なスイッチですっと思い出せる。

机の上でカードを使って動物の名前、魚編が付く漢字を覚えるより、ずっとずっとすごい記憶になるのだ。

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