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1年の1/3が真夏日になる

子どもたちに社会問題に対する意見文、小論文を書かせています。SDGs関連は最近多いテーマです。子どもたちは、学校で並べたり、レポートを出すのに調べたりしていて「今のうちになんとかしないと大変だ!」と感じていることが伝わってきます。
むしろ、危機感をあまり感じていないのは、たいていの大人たち。

2100年末における真夏日(最高気温30℃以上)の年間日数予測

全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA: Japan Center for Climate Change Actions)

作物の変動なども掲載されているページはこちら

今までの意見文、小論文では「まずは現状を知ることが大事です」的なことが結論でした。模範解答もそうなっていました。しかし、事態は加速して悪化しています。もう「知っている」だけでは対策が間に合わないみたいです。

私の授業ではこちらの動画を参考教材にしています。

新たな地域が異常気象により危険にさらされるにつれ、危険の最前線にいる人々に耳を傾けることが、さらに重要になるのです。

動画より

地球温暖化による海面上昇により住む場所を奪われているツバルやキルバス。乱暴な言い方をすれば、先進国が生活を奪っていると言えるでしょう。
ツバルやキルバスの二酸化炭素排出量は、一人あたりそれぞれ 0.91トンと 0.5 トン。日本は8.54トンです。自分達の出した二酸化炭素が、ツバルやキルバスの人々の生活を脅かしていると言ってもいいくらいの差です。

もう「知っている」だけでは間に合わない。何か行動をしよう。作文ではそこまで促しています。子どもたちもその部分を書くことにより、実際に行動に移せる子も出てきて、世界は少しずつ変わり始めます。

生徒と考える今までの行動案からの考察

ペットボトルキャップを集めてリサイクルする
→それってたくさん集めようとしたら、ペットボトルで飲み物飲むことになるんじゃない?

ペットボトルをやめて水筒にする
→親はどう?意外とペットボトルだらけじゃない?

エコバッグを持参する
→親はどう?コンビニでレジ袋もらってない?

二酸化炭素の排出量が少ない発電をしている電力会社を選ぶ
→原子力がそうだけど、どうする?

ステレオタイプの答えを一回否定することで、やっと新しい域に行ける。そんな体験を日々させています。

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