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スマホだけで外出する女子といまだにハンドバッグのおばさん(私)の違い

最近の若い子は、なんか身軽だ。ふわふわなファッションでもダボダボのファッションでも、手荷物が少ないからしゅっとしてる。昔から男の子は手荷物が少ないけれど、女の子は、何かしら手荷物が多いのが普通だった。大抵はハンドバッグやショルダーバッグ、ちょっと多くなると肩掛けの大きなかばん。リュックの人もいる。ところが最近は、「え?それで出てきたの?」って思うぐらい手に何も持っていないのだ。

飲食店も入っている駅の複合施設のトイレで、あまりに身軽な女子を見かけた。「この子はこのビルの飲食店で食事中で、今、トイレのためにここに来ただけで、テーブルに戻ったらそこにはバッグがあるんだ」とイメージしたが、なんとその子はトイレを出るとそのまま改札に向かい、電車に乗ってしまった。バックなんか持ってやしないってわけだ。

確かに、今は、スマホさえ持っていれば、事足りる。電車にも乗れるし、買い物もできるし、友達と連絡も取れるし、不自由はしないのだろう。

私の場合、自分かばんが重過ぎたので、それについてノートであれこれ書いたくらいだ。それくらい思い。

ここに後日談を書いていなかったが、私のバッグはその後めちゃくちゃ小さくなった。「よくそれだけに収まっているね」って言われるぐらい小さくなった。例えていうなら、スタバの紙袋ぐらいだ。そういえばトールサイズのフラペチーノが2本入るかも(笑)

私は、ドラマ(映画)の HERO に出てくるバーのお兄さんみたいに、人が「これない?」「これ持ってない?」って聞いてきた時に「あるよ」と出せる人が理想だったので、何でもかんでも持ち歩いていることは、私にとって理想に近い。そこはそれでいい。私はそこに落ち着いたのだ。
例えば、使い捨ての折りたたみの箸を持っているのだけれども、コンビニでお弁当を買った友人が、箸をもらい忘れていた時に、役に立った。まさかこの小さなハンドバッグから箸が出てくるとは思わなかったようで、ちょっと得意な気分になった(笑)
人が困っている時に、役立つものをちょっと持っていたい。だから私はスタバの紙袋サイズでいいのだ(笑)

スマホが最初からある女子

それはそれでいいのだけれども、このスマホだけ女子と、なんとかスタバの紙袋サイズにハンドバッグをダイエットしたおばさんと、一体何が違うんだろう。

中間に、サコッシュという存在もある。私のような人間がスマホ女子に行くためには、一度サコッシュを通過することが考えられる。それはもっと、持って行かなくていいものを捨てていった経由地点にあるということ。
例えば、使い捨ての箸を諦め、消毒液やハンドクリームも諦め、財布とスマホとティッシュと鍵ぐらいに中身が落ち着けば、サコッシュでもいいはずだ。でもそこからスマホだけにはならない。

調べてみると、スマホ女子は、スマホを首や肩から提げている。これはスマホポーチというものだそうだ。スマホを提げられるようベルトが付いているのではなく、スマホポーチなるものにスマホが入っている状態。このスマホポーチにはちょっとデブっとしたのもあって、それには財布や鍵も収納できそう。これなら私でも頑張って挑戦できそうだ。

いやしかし、スマホ女子は違う。スマホしか持っていないのだ。

なんとかなる。そう思ってるのかもしれない。都心だとショッピングモールやデパートのトイレには手を拭く紙があるし、いざとなったらティッシュや絆創膏はコンビニで買えばいいし、現金が必要になったらその店は使わなきゃいいし(なんかのコマーシャルみたいだな)そして上のマガジンにも書いたけれど、もともと綺麗にしていればお化粧直しなんかもいらない。というかそんなことを気にする人と会わない。

物にあふれた時代から、色々なことをスマホが肩代わりするようになっていったルートをたどったかどうか

そんな潔さ、天然の潔さのようなものが今の子にはあるのかもしれないと思ったが、これまた違う。小さい頃は「物を大切にしなさい」と言われ、景気が良くなったら「新しい製品が出たらチェックしておこう」と育ち、とにかく「もの」「もの」「もの」で育った世代のおばさんは「もの」を手放す勇気と努力と代替品の知恵が必要。
物にあふれた時代から、色々なことをスマホが肩代わりするようになっていったルートをたどったかどうかが肝なんだ。

例えば、私と同世代の人は、昔、次のようなものをバッグに入れていたはず。

  • 地下鉄の路線図

  • 時刻表

  • スケジュール帳

  • アドレス帳

  • テレホンカード

  • 計算機

  • クレジットカード

  • Suica

  • メモ帳

  • 時計

  • ペン

これらの物たちが、スマホに吸収されていく過程を経てきたのが、私たちで、最初からないのがスマホ女子なんだ。減らす覚悟なんて不要だったんだね。

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