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習いごと。とりあえずやめないでおくリスク

大好きなユーチューバー、望月りん先生が、かなり前に読んだ本を解説していたので、思い出して、ちょっと考察。

解説していた本はこちら。

行動経済学の本。人間は不合理な生き物であって、しかもそれを繰り返すという主旨の本。いろいろなエピソードが載ってるけれど、扉ゲームの話を。

3つの扉があって、それぞれクリックするとポイントがもらえる。何も制限がない場合では、3つの扉を行き来して、一番ポイントが出やすい扉に目をつけ、連打する。ところが、扉にあるルールをつける。クリックされなかった扉はだんだん小さくなっていき、12回連続でクリックされないと、その扉は消滅してしまうというもの。合理的に考えると、人間は、最初の案と同じ行動を取ればいいはずなのだけれども、どんなに頭のいい大学の優秀な生徒であっても、扉が消えないように、3つの扉を行ったり来たりしてしまうそうだ。
さらに、どの扉が有利なのか教え、消えそうになりかけた扉もワンクリックで復活できるというルールを付け加えた。なんと、それでも、扉が消えてしまうことが我慢ならず、3つの扉を行ったり来たりしたという。

人間はこれくらい不合理な生き物なのだ。この本には他にも「あるある!」の例がたくさん載っている。

この章のところで、子育て中の親が、何かに取り憑かれたように、習い事を行ったり来たりさせ、本当に素敵な親子時代を過ごす機会がなくなっているという話をしている。
可能性の消えかけた扉をクリックして回るように、あちこち、習いごとの門を叩いて回る。もちろん子どもの可能性は、無限大で、そこに期待をかけることは大事だけど、本当に大事なのは、可能性の高い扉を探り当てることではなく、子供がしたいと言ったことを全力で応援すること。あちこち保険をかけると、何に注力したらいいか、子どもたちは分からなくなってしまうし、何より、二度と来ない大切な親子時間を失うことにならないか。

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