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親の介護費用は、月15.8万が平均(生活費は別よ)

父の介護を始めてみて、驚いているのが、介護費用の高さ。毎月こんなにかかるなんて、知らなかった。いや、きっと、当時介護中だった友だちから聞いていたはず。でも聞こえていなかったんだね。
そして「我が家は高い」と思っていたけど、だいたい平均値だったことを知った時は、次にこう思った。
今後は大丈夫か?日本よ。

生命保険文化センターの「2021(令和3 )年度 生命保険に関する全国実態調査」では、世帯主または配偶者が認知症により要介護状態になった場合に公的保険の範囲外の費用に対して必要と考える住宅改造や介護用品購入などの初期費用の平均額は234万円月々発生すると考えられる費用の平均額は15.8万円となっています。なお、この金額は公的介護保険の適用を受けたうえで想定される「自己負担額の平均」です。公的介護保険では現物給付にて介護サービスを受けられますが、年齢や所得額に応じて1割~3割の費用負担が発生します。また、受けられる介護サービスの限度額がきまっているため、限度額を超える内容の介護サービスを受ける場合、原則として超過分は全額自己負担となります。

上記サイトより

私が購読しているマガジンの漫画にも、同様のシーンが登場する。

娘ですが親の介護は致しません! 15話

毒親にもいろいろあって
「家庭的に経済は恵まれている場合」
→親はちゃんとしたところに勤めていて年金があてにできる
「親に経済能力がない」
→介護に親のお金は当てにできない
前者の場合は「親が子に財産の状況を明かさない」ことが多く、
後者は生活保護の利用も考えることが必要になります。

上記note記事より

幸い、我が家は毒親ではないのだけど(笑)認知症なので、お金の話をすることが、とても難しいです。今のところ、ケアマネさんや家族と相談し、父に理解できているかどうか微妙なところではありますが、なんとかモニタリング会議に参加をしているし、限界まで介護保険を使っています。ところがこの漫画と同じで、ほぼ毎日デイサービスを利用し、デイサービスを利用しない日は、代わりに在宅介護をお願いするとなると、一気に限度額を超えます。
限度額を超えた分は全額自己負担になり、あっという間に15万円超えという感じになります。(生活費は別だよ)
これ、日本の平均ですから、もっと多い人は多いと思います。

介護度が低い母の場合

母は要介護2ですが、幸い、まだ、入浴と排泄は一人でできます。自分でできない、買い物、お風呂とトイレの掃除、部屋の掃除、ゴミ出しなどを訪問介護を依頼してやっていただいています。また、毎食の料理もできないので、夕食は宅配を介護保険で頼んでいます。介護保険の限度額内ですが、無料ではありません。なんとか母の年金から払える感じです。

介護度が高い父の場合

父は要介護3。歩行が難しいので、入浴も排泄も一人でできません。母が介助できたらヘルパーさんに頼まなくてよいのですが、母には父をお風呂に入れたり、オムツを替えたりすることができません。そこで、この2つ、入浴と排泄の介助をデイサービスと訪問介護を組み合わせてヘルパーさんにやってもらっているイメージです。
老々介護で自宅介護だと、もう、この選択しかないような感じです。
特別養護老人ホーム(昔「老人ホーム」と言っていたもの)があるのでは?と簡単に言う人がいますが、そこに入るには、認定と契約が必要。父は、必要な介護度には達していますが、一人暮らしではないので、おそらく難しいとケアマネ談。一人暮らしの老人優先なのだそう。そりゃそうですよね。一人で歩けない、入力も排泄もできない人が一人で暮らせませんから。まずはそちら。でも、これからそのような高齢者は激増します。

幸い、父も母も年金や貯金があるので、この状態さえキープできたらなんとかやっていけるかと思います。ただ「キープ」というのが、老人には無理ですよね。認知症はよくなるものではありませんし、体もどんどん衰えていきます。

そして、次は自分の番。私の場合は、年金も貯金も両親ほどありません。さて、乗り越えられるのか、私。そして、団塊の世代が一気に後期高齢者になる日本、きみは乗り越えられるのか?

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