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子ども同士のいざこざの対応方法と意外な視点

子どもと過ごす「今」を心から幸せと思う毎日を創造したいあなたへ

子どもも大人も、心が豊かになる☆
世界で最も先進的な幼児教育、レッジョエミリア・アプローチの思想を
子育てに活かす方法を伝授する幼児教育専門家 川口由佳子です。


子ども同士のいざこざの対応方法は
どうしたら良いのだろう?と、とても迷う場面が多いと感じています。

そして、色んなことが一瞬で起こったりするので、
考えている暇がなかったりもして
自分の衝動で、その場をとにかく収めようとする、
というシチュエーションが多いのでは。

そして、お友達同士の場合、
気になるのは相手の親の反応だったりしませんか。

私は、こうしたいけど、おっとあなたはそう出るのか!と
相手にモヤっとすることもあるかもしれません。
むしろ、1番のモヤるポイントは、ここかもしれないです。

とは言いつつも、やっぱり自分の中で
このように対応したい、という形が出来上がっていたり
抑えるべきポイントが分かっていた方が
対応に余裕が出るのは間違いないと、思うのです。

まず前提として、
子どものいざこざ、に対する意外な視点から
お伝えしたいと思います。

【子ども達は、繋がりたいと思っている】
この視点を私たちは、忘れてはいけない、と思います。

私がこの視点を伝えると
こんな視点、全くなかった!とびっくりするママ達がとても多い。

誰も、どうでも良い相手とは喧嘩をしようとは思いません。
何かしら、繋がりがあるからこそ、時に衝突します。
そして、その衝突は、子ども達が互いに、
または一方が、どう対応したら良いのか分からないがために
起こることでもあります。

繋がりたいと感じているんだ、と
こちら側がいざこざ最中の子ども達を
認識した瞬間、
なんだか微笑ましい場面に見えてくるのです

ぜひ、この認識をまずはインストールしてみてください。


そして、いざこざの対応方法。
色々ありますが、いくつかポイントをお伝えします。

①身体的な危険がないかを確認する
叩いたり、蹴ったり、ということが出てくることもあり
ある程度は、自然に収まるのを見守っても良い場面も
多々あります。特にきょうだい同士の喧嘩の場合。

ただ、それがエスカレートしているのであれば、
大人が間に入って、まずは止めに入る。

この時、私が大切にしているのは
子どもの視線に下がって、止めに入る、ということ。
要は、大人はしゃがんでいる状態になります。

②状況の説明を具体的にする(スポーツ実況中継)
「それはだめ!」という声かけよりも
「お互い怪我することがとても心配だから
止めに入るね。」と理由を説明することが大切です。

理由を説明することで
子ども達は、自分の状況を客観的に理解することができます。

そして、いざこざになる前の全ての状況を
こちら側が把握していないかもしれませんが
見たことをそのまま、スポーツ実況中継のように
解説することをオススメします。

「私が見たのは、A君が、B君のおもちゃを
手から取って、A君がB君を叩いた。そしたら
B君がA君を叩いた。」

サッカーの実況中継を思い出して欲しいのですが
実況中継者はボールを誰が持っていて
どこにパスを出して、誰がパスを受けたのかと
状況を説明することに徹します。

決してそれを主観で解説することはありません。

③子ども達それぞれの意見を聴く(インタビュー)
子ども達の状況を実況中継すると
子ども達は大抵、自分の主観を話してくれます。

僕はこうしたかったんだ、と。

その両方を
A君は、こうしたかったんだね。
B君は、こうしたかったんだね。と
まずは認めてあげること。
こちら側がフラットにみる、というのが大事なポイント。

そして、どうしたら、お互い気持ちよく
遊べるだろうか、と未来志向で
どう思うのかを聴いてみる。

④新しい視点の提供
前のステップを踏んで、それでも
解決策が見つからない場合は、
こちら側の、「私だったらこうするかなぁ」という
視点を提供してみます。

こうした方がいいと思う!と言うよりも
こういうアイディアはどうだろう?という
提案です。



このような流れで、サポートすることが一つの流れ。
さぁ、言うのは簡単。実際にやるのは難しい。
これが子どものいざこざのサポートです。

ただ、ここで大切なのが、
子ども達が、このようなやり取りをできる機会を
増やして、提供していくこと。

そして、大人の思い通り、解決するのか、
と言ったら、そうとは限らない、ということを
心に留めておくこと。

大事なのは「うまくいった!」ことではなく
お互いを尊重する機会を設けることができたこと、
そのような練習を子ども達が少しでも
できた、と感じることです。

結果はどうであれ、試してみることが大切。

ぜひ、難しいポイント、
やってみて、上手くいかなかったこと、
教えてくださいね!


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