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返してください

ごはんを食べることを主目的にしたお弁当

卵焼き
すり身スティックの焼きつけ
ポテトサラダ
紅大根のゆず酢
5分づきごはん
大根葉とじゃことごまのふりかけ
大根皮とハヤトウリのきんぴら

実も皮も葉も大根に頼りっきりの最近

「ご自由にお持ちください」

年末が近づいてきたからか、ジョギングで通り過ぎる見知らぬお宅の玄関先に、そんな添書きと共に不要になった食器やらおもちゃやらの入った段ボールが置いてあるのをあちこちで見かける。
大抵は
「ご自由にお持ちください」
と書いてある。
たまに「Take free」と書いてあるものもあるが、ずっと前にこれが和製英語的な表現だと教えられて驚いたことがある。もし書くなら、ただfreeとか、あとはhelp yourselfとからしい。

この前見た不用品段ボールには
「気にいっていただけるものがありましたら、お持ち帰りください」
と書いてあった。ずいぶんと謙虚な心持ちの持ち主だなあ。

つい先週見かけた不用品段ボールには、
「この中にほしいものがあれば、お持ち帰りください」
と書いてあった。ちょっと語調が強い。
あなたがほしいならば持って帰ってもいいですよ、といったところだろうか。

私ならなんて書くかなあ。
やっぱり「ご自由にお持ちください」ぐらい、言葉少なにしておくだろうなあ。
そこであんまり個性は出さないようにする。
「私はもう不要なのですが、まだまだ使えるものでして、捨てるにも忍びなく、どなたかに使ってもらえたら私も胸が痛まずに済むので、どうぞお気軽にお持ち帰りください」
なんて書いてしまったら、ちょっとなんだか思いが重すぎて、全然お気軽感がないじゃん。わずか一言にも、人柄って出るなあ。

数日後、あの語調の強い不用品段ボール宅前を通ったら、全部はけたのか段ボールは無くなっていた。その代わりに貼り紙が一枚

「11/23に出した茶碗蒸しの器は、不用品ではなく、まちがえて出したものなので持ち帰った人は返してください」

やっぱり強い。強いなあ。

レシピメモ

ハヤトウリってこんな感じ

ハヤトウリは、関東以北ではちょっと見慣れないかもしれない。
でもなんてことはなく、シャリッとした食感とさっぱり味のウリの仲間。
味のうすーいかぼちゃ、ちょっとアクと食感がつよいきゅうりみたいなもの。
ちょっと珍しい野菜は、自分の知っている何かに近いと思えば、途端に気軽な食材へと変わる。毒じゃないんだから。心のハードルだけってことがほとんど。

漬物にしてもいいが、きんぴらが手っ取り早い。
ゴシゴシたわしで表面をこすり洗いしたら、縦半分にパカンと切って、種(といってもすごく小さい)をとり、皮むき不要、ザクザクザクと細切りにする。
私は手と面の皮が厚いので全然平気だが、敏感肌の人はアクで手荒れすることもあるようなので、手袋をしてくださいね。

切った先から水につけていき、切り終わったら5分ぐらいアク抜きのために放置。
その後、ザバー、シャッシャとザルでよく水切りする。
あとはいつものきんぴらと同じ。ごま油を敷いたフライパンでシャッシャカ炒め
、味醂と醤油、お好みでお砂糖少しを加え、汁気が飛ぶまでよく炒める。


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