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小学校入学準備のヒント 「ひらがな」って勉強しておいた方がいいの?

「小学校、ランドセル背負っていくの楽しみだな」
「お友達たくさんできるかな」

小学校入学を控え、期待と不安で胸がいっぱいなのは、子どもも保護者も一緒ではないでしょうか。はじめての入学だとなおさらです。

「何か準備をしておいた方が良いことはあるのかしら」
「勉強って、みんなどれくらいしているの?」

そういった不安を解決できる「小学校入学準備のヒント」を、元1年生の先生がお届けします。

今回のお題は
「ひらがなって勉強しておいた方がいいの?」


結論 「ひらがな」は勉強してなくても大丈夫

「ひらがな」を入学前に必ず勉強しておく必要はありません。なぜなら、小学校1年生の学習内容だからです。

正直、入学の時点で書ける子は多いのも事実です。幼稚園で教えている、というところもありました。

しかし、入学時に書けないからといって、焦る必要は全くないのです。4月に字が全く書けなかった子でも、全て習い終わる頃には、ちゃんと書けるようになっています。「ひらがな」の習得は、あくまで反復練習ですので、やわらかい1年生の頭ならすぐ覚えることができます。

それでも心配という人は、「ひらがな」を練習する前に、次のことをしてみてください。

①  正しい鉛筆の持ち方

一番要なのが鉛筆の持ち方。鉛筆は、親指の腹、人差し指の腹、中指の爪の根元の3点で支えます。ちなみに、3点で支えるので、鉛筆は3角形か6角形が持ちやすいです。
鉛筆を正しくもつと、横から見て60度くらいの角度になります。前から見たときには、20度くらい外側に傾けます。
鉛筆を正しくもつと、筆圧を調整しやすく、また鉛筆を自由に動かせるので、字を丁寧に書くことにつながります。

「トンボ鉛筆」さんのH Pがとても分かりやすかったので、ぜひご覧ください。
トンボのIPPO!

② 「ひらがな」の前に線を書こう

小学校でも、いきなり「ひらがな」は書きません。鉛筆の持ち方を学習したら、いろんな線を書いて、鉛筆の動かし方に慣れていきます。

真っ直ぐの線。ギザギザの線。カーブの線。
うまく鉛筆を動かして、なぞっていくだけでも結構難しいものです。

このとき、筆圧がしっかり出ているか、はみ出さずになぞることができているか確認してみてください。薄かったり、あまりにはみ出してなぞっていたりしたら、鉛筆の持ち方を見直してみると良いでしょう。

運筆練習のプリントは「ぷりんとキッズ」さんがおすすめです。

③ 「ひらがな」は「あ」から練習しない

それでも、やっぱり不安で「ひらがな」を練習させたいなら、「あ」から練習させてはいけません。

まず一番はじめに書けるようになりたいのが、「自分の名前」です。なぜなら、子どもの「書けるようになりたい」という気持ちが、練習の原動力になるからです。
ひらがなの反復練習は、子どもにとってはあまり面白くないもの。なので、まずは「書けるようになった」という喜びが感じられる名前からスタートするのが良いと思います。

その後、他のひらがなを練習したいと思ってもまだ「あ」を書いてはいけません。「あ」はひらがなの中で、一番を争うほど複雑な字だからです。

小学校では、「く」「へ」「い」「り」あたりの単純な形のものから始めます。さらに、「く」と「へ」のように、形が似ているもの同士を比べながら、覚えていくのです。単純な形から難しい形へと練習を進めていくことで、子どもも無理なく身に付けることができるでしょう。


「ひらがな」は練習しなくても大丈夫


入学前に、「ひらがな」を練習する必要はありません。
入学してからで間に合います。

むしろ、闇雲に練習させてしまうと、変な癖がついてしまうのが心配です。もしも練習をさせたいなら、鉛筆の持ち方や姿勢の確認、線の書き方の練習などの基礎の部分が大切です。「なぞり書き」の練習は、迷路みたいで、子どもも楽しみながら学ぶことができます。ぜひ試してみてください。

小学校入学の不安が少しでも解消されたらうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。


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