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乳がん全摘手術が終わった直後の記録【乳がん体験談 9】


乳がんの手術のために前日入院し、

いよいよ手術のレポート。

これは手術後3日目に書いたものに
多少修正を加えて書いたもの。

リアル感を損なわないようにアップするので、参考になれば。

**********

乳房全摘手術、無事終わりました。

手術なんてそうそうないので
興奮覚めやらぬうちに
レポ書いておこうと思う。


ただいま術後3日目
これかける程度には復活。

応援くださったみなさま
ありがとうございます!


さてここからは


リアル手術レポ。


わたしが受けたのは
乳房全摘とリンパ郭清(取ること)


組織検査の結果で
ステージ2b
腫瘍3センチ
リンパ転移あり


核グレード3
トリプルネガティブ


と、まあ
わかる人にはわかるけど
結構勢いがあるガンだったので
リンパもガッツリ取りました。


リンパは病院の方針で
レベル2までは取るらしいが
私の場合はちょっと怪しい部分で
レベル3の一部も取ったらしい。


要は、脇の下から鎖骨の下から
リンパ節をごっそり取ったそうだ。


手術の感想は、、


手術前日の晩ごはんまで食べられて
手術は全身麻酔なんで
ま、寝てる間に終わるし
余裕でしょ!と思っていた。


が、・・・甘かった。
当たり前のことだが、術後が痛い。

わたしは超痛がりの超怖がりなため、
そこまでじゃない方もいるかもですが
わたしの感覚で手術日のレポを書いておく。


さて手術前日の夜から
水分も食事も禁止。

手術当日は
朝、8時45分スタートとのことで
前のめり気味に旦那さんは
7時に到着でヒマ(笑)

暇すぎてコーヒーを飲んでいるが
こちらは絶食なのでコーヒーの香りだけ嗅いでツライ。

手術時間までに検温、血圧
術着に着替えて
手術中の血栓防ぐために
圧迫サポーターを履く。

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時間になったら看護師さんに呼ばれ、
歩いて手術室へ。


手術室は広い廊下に沿って
ドドーンと20個くらいあって
わたしは13番のお部屋。


ドラマで見るのと同じ手術室だな、と
ちょっとドキドキしながら
術式の確認を口頭でチェックする。

執刀医のイケメン先生は
ちょいと遅れてやってきた。

若手ばかりでシーンとしたところを
柴田理恵風の女医さんが関西弁で
「元気に行こうや!」と言ってくれて
ふわっと空気がなごむ。

こういう緊張感のある場所は
ほぐすって大事だなぁと思う。


執刀医の先生には
スタッフがいっぱいで慌ただしかったから
あまり話せなかったけど
ガッツリ取ってください!とお願いして。


手術台にも自分で乗る。
もうここまで来ればあとは寝て起きたら手術が終わっている。
ナチュラルハイになり、
わ〜ドキドキする、と言いながら乗った。

後から聞くと、手術室の前に立つと怖くなり
号泣した人もいるらしい。

わたしのようなナチュラルハイ派は少数なのだろうか。

痛いのは嫌いだが、どうせ麻酔かかってるし、と思うと
余裕をぶっこいてしまう。


足には血栓防止の
マッサージャーを装着
わ〜気持ちいい、とはしゃぎ


点滴は肘ではなく
手の付け根でめっちゃ痛いし
思わず「痛い〜」と漏らす


針がめっちゃ太いらしいので
しょうがないらしいが
麻酔科の女医さんにちょっと苦笑されたのを
わたしは見逃していない。


いい大人が、と思われても
新しい体験は楽しむし
痛いもんは痛いと伝える。


我慢すると余計痛くなるし
痛いというと理由教えてくれるから
それで痛みが和らいだりね。
とはいえ、あれこれ騒いですみません、という感じだ。

そこから全身麻酔の点滴が入り
寝落ちまで20秒と言われてたけど、
そこまで数えられず

5秒まで記憶がなかったような・・・・
手術室のライトに靄がかかって
起きたら終わっていた。


で、今まで麻酔で痛くもなかったはずが
起こされた瞬間


「痛ぇっ!」

と激痛。


痛み止めどうなってんの?
と思ったが、朦朧として動けず。

終わったら隣の回復室で
しばらく様子を見られてるけど
こちらも朦朧として記憶なし。


その後ベッドのまま
病室まで運ばれ
旦那さんが登場。
先生に話を聞いてきたらしい。


旦那さんが必死で
紙を見せながら話すけど
いまは「痛い」「クラクラする」
だけなので余裕なく、

しかもド近眼だが手術中は
メガネやコンタクトを外しているので
見えない。

とりあえず予定どおり
取りましたって話だったと思う。

その後は麻酔ハイなのか
旦那に酸素マスク姿の写真を撮らせ
なにやらペラペラ一方的に話し

さらにわたしに
付きっ切りでいてくれる
旦那さんに感謝の気持ちが湧き
ふだんはぶっきらぼうなのに
実は私のこと好きなんでしょ?
と詰め寄ってみたり


優しい旦那さんを持って
あたしゃ幸せだ、ありがとう!と号泣したり

内容は覚えていないが、
大騒ぎしたのを覚えている。

・・振り返ってみたら
完全な麻酔ハイだったと思う。


旦那さんが帰った後
気が抜けたのか
速攻寝落ちした。


麻酔酔いは後からちょっと来て
吐き気が少し出たので
吐き気止めと痛み止めを点滴してもらい
眠りについたが、


痛くて体制変えられないのと
血栓防止のために
マッサージャーが24時間装着義務があり
グイングイン動くのと
2時間置きに検温と傷チェックに来るので
あまり眠れず。

でも傷を見る人がみんな
「傷キレイですね〜」というので
傷はきれいらしい、ということだけわかった。


わたしは痛いので
それどころではないけど
化膿してるかチェックで
傷が綺麗かどうかは
大事なようだ。

このとおり、
あっという間の手術当日であった。

聞いてた通り
寝てしまうので、
体感時間は5分。


あっ、乳房を失った喪失感みたいなのは、、
あんまりないかもしれない。
手術の痛みが気になって、それどころではない。


手術前は
自家組織で再建しようとか思ってたけど
また全身麻酔で手術嫌だし
この痛みを経験すると、しばらくは無理、と思った。

*********

ここまでがレポートだ。

もう4年も前のことなので
細かいことは忘れかけているが
こういうレポートを読むと

ああ、そうだったな、と思い出す。


術後翌日から食事が出て、
とりあえずごはんも完食していて、


痛みがあり、麻酔による頭痛があるけれど
こんなレポートを書けるということは
けっこう元気だったのだろう。

乳がんの手術は内臓の手術と違い、回復が比較的早いし、
ごはんも術後いきなり通常食が出る。

歩く練習もすぐにするので、スパルタだが復活も早い。

もし乳がん手術を控えて緊張している方が読んでくださって
少しでも元気になってくれたらありがたい。

引き続き当時残した記録をアップしていこうと思う。
誰か必要な人の元に届きますように。

今日も読んでくださりありがとうございます!


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