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イオンで「ロボホンあげます」詐欺まがいの勧誘があまりにひどいので意見を送ったら、業者が出禁になった件

1.あまりに悪質な勧誘に怒りを覚え、イオンとシャープに投書した


いろいろと悪質な商法を見てきているが、つい先日久々にわたしが爆発するほど悪質な勧誘に遭ったのでそのことを書いた。

シャープの「ロボホン」というロボット機能付きのwifiルーターみたいな商品を「無料でお持ち帰りください」といって、定額制の月額を支払う契約をさせるというもの。
子連れを狙って「無料であげます」と誘い、「どれを持ち帰りますか?」と無料でくれるスタンスを貫き、一切お金の話が出ないのが悪質。

大手のクリーンで安全なイメージを借りて、ファミリー層の懐につけこむやり方が悪質だと思った。

この体験、わたしのnoteに書くだけでは、この催事を入れたイオンや、商品を提供しているシャープには届かないよなと思い、この意見をシャープとイオンのお客様窓口の投書フォームで送った。

2.「安心、安全」な大手の名を借りて、緩んだファミリーにつけこむやり口が許せない


幼少期、田舎住まいの頃に、地方巡業のセールスショーや、着物の押し売り、ネットワークビジネス、怪しくて不当に高い健康グッズの販売、などいろいろと買わされる両親を見ていたので、この手の商法には鼻が利く。

いろいろ買わされるたびに「うちお金ないのに、こんなもん買ったらさらにお金なくなるよ。」と思っていた。

無知で、お金のない家ほど、そういうものに手を出してしまうんだよなぁ、と思う。あと娯楽の少ない田舎は、よりそういうのが多い。あまりにいろいろ見すぎたので、こういう商法に対する嫌悪感がすごいので、どうにも許せないのだ。

しかも、大きなイオンって、普通のスーパーという役割以外に、休日に家族でワイワイ買い物をしたり、ごはんを食べたり、ファミリー層が休日を楽しむ役割も大きい。

大手のブランディングは「安心と信頼」がキモだ。

みんなが安心して買い物に来られること。変なものが売ってないこと。不正な価格で売られていないこと。食品、生活用品を扱う大手スーパーが大事にしているのは、そのあたりだと思う。

そしてシャープなどの大手電子機器メーカーも「ここの製品なら安心だ」という安心感を売っている部分が大きい。

だからこそ、そんな楽しいはずの場所、イオンで、子どもが目を付けそうなシャープのロボットの旗をかかげて、「無料でこれあげますよ」と付け込む。たまの休みに買い物に来て、気が緩んだ両親が、子どもが気に入ったからとうっかりサインをしてしまい、帰ってからよくわからない契約をさせられたと気づいたときのショックと言ったらないだろう。せっかくの休日が台無しだ。この時間を返して、と思ってしまう。

きっとその業者は、それを分かって「弱みにつけこんだ勧誘」をしているのだ。それがとにかくわたしの中の何かを刺激して、許せない。

それともうひとつ、ロボホンという商品を開発した人があまりに不憫だ。こんな悪質な商売に使われるとも知らず、よい製品を作ろうと開発した人たちがいるはずなのに、フロントの代理店が嘘くさい勧誘をするので、わたしは「ロボホン」と聞いただけで嫌悪感が走るようになってしまった。何も悪くないのに、シャープのロボホン開発部隊はいい迷惑だ。

まあ、そんな勧誘だったとしても納得して購入している人もいるとは思うが、「半分騙された」と思う人も結構いるのではないかと思う。逆に、勧誘に引っかからなかったとしても、わたしのように不快感を覚える人はいるだろう。けれど、大体の人は「変な勧誘だったね」とスルーするであろう。

わたしは、今回出会った業者が、わたしの中にあるいくつもの地雷を踏んでしまったので許せないのだ。

3.みんな「クレーマー」にはなりたくないけど、声をあげなければ届かない


みんな、嫌だと思っていることをあまり声を大にして言わないのはきっと、「クレーマー」とか「モンスターペアレント」とか、理不尽なクレームをつけていびり倒すようなイメージの人になりたくない、というのがある気がする。

日本は同調圧力が強めだと思うし、人と違った意見を言うとか、「声をあげる」ことを嫌う風潮にあると思う。思ったことを発言しただけで「ちょっと浮いてるな、わたし」と思うこともある。

ちなみに、わたしだって浮きたくはないし、クレーマーと思われないかな、と気にしてしまう。

息子が学校で何かトラブルがあったりしても、学校に電話するのに一瞬躊躇する。「これはモンスターペアレントと思われてしまうか??」と考えてしまうのだ。

感情的に行くとさらにモンスターと思われるし、そういうイメージになると相手も火消しに回るので、あくまで冷静に「相談」「意見」という形をとるように、自分を整えてから電話した。

クレームとは違うが、今回は、この経験を記事にするときに、「この記事をアップして皆が不快にならないか?」をまず考えた。わたしの記事を読んで不快になることはできるだけ避けたい。できれば何かしらの体験を伝えたり、読んで良かったなと思う記事でありたい。だからある程度自分の中で消化して、自分の中で教訓的なものを持ってから書いた。

そして、そのことをメーカーに投書するのも、「クレーマーになっちゃわないか」考えた。イオンやシャープは代理店契約をした、という事実と、その悪徳ぶりを知らなかったという事実はあるが、数ある代理店の中からそんなのを見極めるのは難しいだろう。

だから悪いのはその悪徳業者であって、シャープやイオンが悪いことをしたわけではないので、謝ってほしいとかそういうつもりはない。

あくまで、こんな業者が入ってて不快な思いをするお客さんがいることを知ってもらいたいことと、それが大企業の安心感を落とす可能性があると思った、という意見を伝えたいだけ。

意見を投書するのだって手間がかかる。だからもし、私の意見がクレーマー扱いされて、ひたすら謝られるとかいうことがあると、自分の意図を理解してもらえず、クレーマー扱いされて、逆にショックが大きくなる。

まじめに意見しているときは、真摯に対処してほしい。けれど、意見と思って伝えたことが「クレーマー処理班」に回されて、「そうじゃなくって・・・」と悲しくなった経験もあるので、慎重になる。

だけどやっぱり、誰かが声をあげなければ、相手に届かないのだ。だから今回は伝えるべき事項だと思って投書をした。

4.イオン、シャープ両社から丁寧な返事と対処の連絡をいただいた


投書するのに少し躊躇したが、相手はイオンとシャープ、大手メーカー。きっと貴重なお客様の意見として読んでくださり、関係各所に連絡を入れてくださるだろう。本社のお客様ご意見フォームに書いただけなので、もしリアクションがなくてもそれでいいや、という気持ちで投書した。

するとシャープからはすぐにメールで謝罪と、ロボホン関係部署への連絡、それと今回催事をした代理店への通達をしてくださったとのこと。簡潔なメールで申し訳ありませんと最後に添えられていたが、全然かまわない。ほしいのは謝罪ではなく、その意見を1意見として聞いてくださる姿勢は嬉しかった。そしてメーカーさんが必要だと判断したら対処をしてくださればよいと思っていた。詳しくは分からないが、何かしらの指導をしてくださるだろう。

イオンには、本社への投書をしたのだが、わたしが訪れたイオンの店舗から電話があった。不快な思いをさせて申し訳ありませんという話と、催事は催事専門の代理店経由でスケジューリングしているので細かい事情が分からなかったが、今回お客様のリアルな声として、そういう話を聞けて良かったと言ってくださった。

わたしが訪れたイオンについては、当該代理店をしばらく出禁にしますとのこと。逆に、お客さんの1意見で出禁になってしまうのも怖いというか、その意見をもとに、しっかりスタッフが覆面調査などしてからのほうがいいんじゃないか?と思ったのだが、すんなり出禁になってしまったようだ。


5.お客様の意見は「すべてが正しい」とは限らない

せっかく対処してくれたのに申し訳ないが、ちょっとイオンさんのすばやすぎる出禁対応は、心配になった。

すばやい対処はとてもありがたいし、あの胸糞悪い業者に出会わなくてよくなったのは助かるが、わたしの意見で動いて大丈夫?と不安になった。時間もスタッフも限りあるが、独自で聞き取り調査や覆面調査などをして、本当に悪質だと判断してからのほうがいいと思う。

イオンさんからの電話にも、「悪徳」はわたしが感じたことなので、独自で調査されたほうがいいと思いますとはお伝えした。

もしかしたら私に声をかけた人だけが特に悪質だったのかもしれないし、そこまで詳しいことは分からない。以前から評判が良くないとか、そういうのがあればまた話は別だが。


わざわざ意見を送っておいて、こんなことを言うのはなんだが、お客様のクレームはすべてが「正しいことをいっている」わけではない。

わたしも全国チェーンのお店で接客しているが、ときどき入る妙なクレーム1つで、マニュアルが変わってしまうことがある。

たとえば「店員が不愛想だった」みたいなクレーム1つ入ると、「以後はお客様が立ち去るまでレジから離れないように見送る」みたいに変わってしまい、混雑しているときにレジの列がどんどん延びてしまう。

たまたま不愛想に感じたのか、スタッフがよほど不愛想だったのか、それともお客様の虫のいどころが悪かったのか分からないが、それ一つであれこれ振り回されるのもどうかと思ってしまう。

意見は意見として受け止めて、共有事項なのか、注意喚起なのか、対処が必要なのかは、流されずに本部がきちんと考えて決めるべきなんじゃないかなと思う。

日本はいまだ「お客様は神様」な空気が強いので、ものすごく横柄な態度を取るお客さまに出会ったりする。けれどわたしはお客さんと提供者は対等な関係だと思っている。どうせなら笑顔で丁寧に接客してもらったほうが、自分も嬉しいからそうしているだけ。クレームもひとつの意見で、難癖からまともな意見まで千差万別。そこを見極める力が必要かなと思う。

6.必要なのは「自分の頭で考えること」

今回、すばやく意見に対処してくれたことは嬉しかったが、なんとなくモヤモヤが残るのはなぜなのかな、と思いながらこの記事を書いた。そして見えてきたのは、その対応が「ひとりのお客の意見に流されている感」があったからだ。

なにか問題解決をするときにしっかり自分の頭で考える。というプロセスがないことが多いな、と思う。そういわれたら「じゃあそうしましょう」と反射的に変えてしまうのは危険だと思う。

もしかしたら何か個人的に嫌いな人が、事実と違うことを吹き込む場合だってある。だからそこに「精査する」「考える」プロセスは必ず必要になると思うのだ。

コロナの政策を見ていても、なんとなく流れでズルズルと対策を出していて、リアルなわたしたちの生活がまったく想像されていないと感じることが多い。というかそんなのだらけ。

ちょうど保育園児に感染が広がってるとかで、保育園児にマスク着用を推奨とかいうニュースを見たが、0歳児から5歳児までの保育園児に、マスクしろっていやいや現実的に無理でしょ、という「精査されていない」案が出てきて、ちょっとため息。

せめて自分だけは、自分なりに考えて意見をしていこうと思う今日この頃だ。

今日もお読みくださりありがとうございました!

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