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ビビりすぎ親子のコロナワクチン1回目接種体験談(集団接種・ファイザー)。会場の流れと実際の副反応(47歳女、14歳男)

1回目のコロナワクチンを終えた。

ワクチンを打つかどうか。
打つと決めてからの予約争奪戦については以前のブログに書いた。

ワクチンを打つかどうか。

予約争奪戦について。

予約をして、いよいよわたしが打つ番が来た。

とにかく副作用とか「来るとわかっているもの」が怖いので、実はめちゃくちゃ緊張していた。

最近はインフォームドコンセントといって、事前に想定しうるすべての情報を受ける側が読んで納得しなくてはいけないので、副作用とかの情報がめちゃくちゃ多い。

頭痛、吐き気、疼痛、関節痛、発熱、アナフィラキシー・・・
ああ読むだけで頭痛。

文字で書くと、程度が分からないし、どれか1つしか起こらないとしても、自分に全部100%の勢いで起きるような気がして、キツイ。

以前、乳がんで抗がん剤治療を受けるときも、紙の束みたいなのにビッシリ書かれた想定しうる限りの副作用について書かれていたが、抗がん剤くらいの毒性が強いものになると「うっかり死んじゃうかも」みたいな項目もあって、ほんとに卒倒しそうになった。

毎週、全12回打つ予定のパクリタキセルという抗がん剤に関しては、打つたびに手足のしびれが増すという副作用がある。

打ち始めて、確かに徐々に手足や舌がしびれていくし、水がまずくなって嗅覚がおかしくなっていく自分に、ずっとビビっていた。

打つたびにもっともっとつらくなるのかと思うと、毎回怖くて仕方がなかった。泣きそうになりながら先生に、怖い怖いと訴え、毎回打つか悩みながら打っていた。とゴネながら点滴をしていた。結局それでも人より軽い副作用だったようだが、とにかくそういう「何かが起こるけど、どの程度かわからない」のが苦手。

起こってしまったことには割と強いが、起こるかもしれないことには悪い予測をし過ぎてあれこれ考えてしまうので、めっぽう弱い。

ということで、そんなスーパービビりな私と、そんなわたしを煮詰めたような超絶ビビりの息子が、コロナワクチン1回目を受けた体験を書いておこうと思う。


1.47歳主婦、コロナワクチン1回目の記録

わたしの予約会場は、電車で3駅、駅から近い会場だったので電車で行くことにした。

他の人から、解毒を促進するために、水分をたっぷり取ったほうがいいとか、スポーツドリンクを飲んだほうが良いとか聞いて、行く途中にコンビニでスポーツドリンクとお茶を購入。

とりあえず、身体に水分を蓄えようと、駅で電車を待つ間、そして会場で待つ間にスポーツドリンクをがぶ飲み。ちなみに普段スポーツドリンクなど全く飲まない。

あまり早く行っても会場に入れないかもしれないと思ったが、遅れて受けられなかったら大変だ。余裕をもって10分前くらいに到着したら、もうわたしの時間の受付が始まっており、会場内に通されて、距離を空けて置かれた椅子に案内された。

接種券と問診表をチェックされ、不足の部分(当日の体温など、まだ未記入だった)は待ってる間に記入。

ほどなく呼ばれ、まずは受付。大学生のアルバイトっぽい人が、「1回目ですね」と確認をして、チェック。

すると次に選挙会場のようなノートパソコンのある受付窓口に案内され、接種券のバーコードを読まれて、接種会場に案内された。

「看護師」とゼッケンをつけた人がたくさん待機していて、問診はパーティションで区切られたいくつものブースの中でするらしく、呼ばれたら入って問診。

すでに予診票もチェックされているし、心配なことがあれば聞く程度。わたしは普段飲んでいる薬の話と、副作用が出たらロキソニンを飲んで良いかの確認。オッケーとのこと。

ここで打つのかと思いきや、いったん問診ブースは出されて、次に接種ブースに入るのを待つ。看護師さんたちが手際よく次々案内するので流れ作業で超スムーズ。さすが、救命のプロ。手際がよく愛想も良く、心地よいベルトコンベアー状態。

いざ会場に入ってからは、スムーズすぎて接種のブースまであっと言う間。若手の男性医師がにこやか。注射針が怖くて見られないので、注射嫌いです~と言いながら、あさっての方向を向いて接種完了。

すでに接種した周りの人は、「本当に打ったか分からないくらい痛くなかった」と言ったが、わたしは割と痛みを感じた。採血とか点滴とか針はよく刺されているが、チュウ~っと薬液が入る感じもあって、なんか嫌な感じ。打った箇所もなんか痛いし。

その後15分、会場内で様子を見る時間。座ってスマホを見ていたが、なんだかちょっと気持ち悪い。わたしは昔、嘔吐恐怖みたいな症状が出る時期があったのだが、抗がん剤の時も、よく気分的なもので、副作用じゃなくて打つ前に気持ち悪くなっていた。その感じがよみがえる。アナフィラキシー的なショック症状ではなく、とにかく薬を入れられて気持ち悪ーという自分にしか分からない独特の気持ち悪さ。

飲みなれないアクエリアスをがぶ飲みしたせいもあるのか、なんかキツイ。慌てて持っていた胃薬を飲んだが、15分経過後に帰ってよいですよ~、気分の悪い方いらっしゃいますか?という看護師さんの声に、気分悪いMAXだったわたしが思わず手をあげて、「ちょっと気持ち悪いです・・・」と伝えた。

すると若い女性看護師さんが笑顔でダッシュでかけつけてくださり、「大丈夫ですか?一応血圧測りますね~!」と笑顔で血圧計を取りに行った。今までも看護師さんをたくさん見てきたが、ここにいる看護師さんの手際のよさと連携プレーがすごい。血圧計を取りに行く前に、近くにいた看護師さんにわたしの状況を説明し、軽やかに血圧計をもって現れた。

どうも、アナフィラキシーのようなアレルギー症状のほかに、怖すぎて血圧が下がってしまって具合が悪くなる人もいるようで、血圧を測るようだ。

自分的に、たぶん血圧とかは下がってないと思うんですけど・・・と言いつつ、測ってもらったら血圧は通常運転。112の80。やはり気分的なものだろうなと思って、緊張するとこうなりますと伝えると、会場の雰囲気ですかね?と言いながら、静かに休める場所に案内された。ラクになるまで休んでてもよいし、会場の雰囲気かなと思えば帰ってもいいし、何かあればすぐに呼んでくださいね、と天使の笑みを残して去って行った。こんな神対応、がんの手術の時でもなかったかも。というくらい素敵な看護師さん。

自分でもおそらく気分的なものだとわかったので、声をかけて帰ることにした。帰りに歩いているうちに、気持ち悪いけどお腹がすくという奇妙な状態になった。わたしが気分的な原因で気持ち悪くなると、だいたいこうなる。

とりあえずご飯を買って、帰宅。腕は刺された瞬間から感じていた重さがそのまま残っている。とりあえずその日は何もしないでゆっくりしようと決めていたので、すぐにパジャマに着替えてベッドに入り、病院のベッドのようにテーブルを準備して、DVDを鑑賞。

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数時間後。なんとなく眠さと気だるさを感じるように。でも寝不足の眠さとまた違って、確か抗生物質の点滴をされたときに感じたような、「薬のけだるさ、眠さ」という感じ。

ベッドに起き上がっていたので、腕はあまり痛くなかったのだが、横になったら重力が腕にかかって痛かった。けれど上がらないほどではない、という程度。ただ、眠だる感がすごいので、お風呂に入らずそのまま眠ることにした。

寝返りを打てないほど腕が痛くて眠れなかったという人の話も聞いたので、念のため寝る前にロキソニンを飲んで就寝。夜中おきることなく普通に朝を迎えたので、寝返りは問題なかったようだ。腕は相変わらず接種部分が張っている感じだが、二の腕さえ動かさなければ問題なし。身体もやっぱりなんとなくだるいけど、前日にベッドに入り浸りすぎて、動かないのもなんだかなぁと、ご飯を作り始めたらついつい動いてしまって、ダラダラする予定が狂ってしまった。まあ、動けるだけ良かったが。

こんな感じで腕の違和感はありつつも、ちょっと気だるい感じで終わった1回目の接種。2回目はわたしの周りで受けた同年代女性、ほぼ100%発熱しているので怖い。また怖い怖いと言いながら打つのだろう。


2.14歳、中2息子のコロナワクチン1回目の記録


ビビりのわたしを煮詰めたような超ビビりの息子。知らない場所に行くこと自体が苦手で、遠足とかも大嫌いなこの息子は、注射どころか病院も怖くて診察だけで大騒ぎして、いつも病院に連れて行くのが大変だった。「何されるの?何されるの??」ばかり聞いて、診察が終わるまでずっと不安がっている子だ。

ちなみに息子はインフルエンザの予防接種も受けていなかった。なぜなら、そこに連れて行くまでわたしが大変すぎて断念していたからだ。病院に行く朝から、実際に病院に行く時間までずっと泣いて愚図り、病院に行くまでの道も、怖がって泣き叫んで座り込んだりと、本当に大変なのだ。インフルエンザはいちおう薬もあるし、打っても流行が外れてかかることも多いので、もう打たないと決めて打っていなかった。

赤ちゃんの頃から2歳くらいまでのワクチン接種は彼の記憶にない。ということで、今回のコロナワクチン接種は、彼の記憶の中では人生で初めての注射だ。

打つことに関しては、息子にきちんと事情を話して、打ったほうが良いと思うと伝えると、納得した。そこはさすが14歳、わけがわかる年齢でよかった。幸い、息子より前にワクチンを打つことが決まっている同い年の友達がいて、「あいつも打つしな」というのがあったのかもしれない。

わたしも14歳という子供以上、大人未満の微妙な年齢の息子にワクチンを打つべきか悩んだし、やはり少し怖かったが、先に打った友達が、腕が痛いと言いながらオンラインで息子とゲームをしているのを聞きながら、意外と元気そうだし、大丈夫かな、と思っていた。

さていざ当日の朝。朝いちばんの息子の言葉は「注射怖い。」

やっぱり来たか。

「怖いけど打つよ」と流しながら、出かける準備をする。

息子の予約は13時。集団接種だったが、わたしが予約した近くの会場が取れず、交通の便も悪く、自宅から20キロほど離れた地区センターの会場だった。

電車とバスだと混みそうだし、具合が悪くなったりしたときにも車の方が楽かなと車で行くつもりでいたが、地区センターの駐車場は混むだろうし、行ったことがない場所だったので、渋滞も読めない。

地図を調べたら、近くにイオンがあるので、早めに着いてそこの駐車場に停めて、時間に余裕をもって昼ご飯を食べてから行こうと早めに家を出た。

そして車の中でも「注射やだ」「マジで怖い」「どのくらい痛いの」「副作用ってどんななの」の無限ループ。

天気も悪く、慣れない場所に行くので、カーナビ頼りに運転しているヘッポコドライバーのわたしは、彼をなだめながら運転するのがなかなかにキツかった。

現地に到着して、まだ昼前だったのでイオンをブラブラしようと見たら本屋さんがあった。会場内で待つので本でも買って読めば??と太っ腹なわたし。息子は漫画を買って、少し気がそれたかなと思った。

お昼ご飯を食べようと外に出たら、息子の大好きな回転寿司やさんがあって、そこに入った。怖い怖いという割にはけっこうガッツリ食べて、デザートまで食べていたので大丈夫かなと安心した。

が、食べ終わっていざ会場に向かうとなると、また恐怖モードのスイッチ。

「マジで怖い」「行きたくない」

会場は目の前なのでブツブツと言い出す。

ここまで来たら観念しなはれ、と連れて入る。

場所は違えど、集団接種の流れは一緒で、呼ばれるまで椅子で待つのだが
怖すぎて心を無にしようと思ったのか、息子はイヤホンで音楽を聴き、目を閉じて「チーン」となっていた。

いざ呼ばれていよいよ受付、接種会場へ。息子沈黙。周りの手前、大騒ぎできないプライドはあるが、おそらく緊張はマックス。

問診を待っている間も「やっぱ怖い」「嫌だ」「帰る」という息子に、「大丈夫だっつーの!」とでかい声でなだめたら、看護師さんが察して息子に「注射、初めてなの??」とか優しく聞いてくれた。外面は良いので、「いや、マジで怖いっす」とかいって息子もちょっと落ち着いた様子。

そして呼ばれた問診の部屋では、わたしも息子がハウスダストや花粉症、果物アレルギーも軽くあるのでアレルギーの薬を飲んでも良いか、アレルギーあるのでちょっと怖いです~みたいな話をしたのだが、その問診担当のお医者様が少しクセがあって、わたしのことを「ワクチン反対派」と思ったようでいきなり説教が始まった。

「そんな、出どころが分からない情報を信じてどうするの???」(←何も言ってない)

「ああいう人たちは(←どういう人たち?)は、根拠もなくデマを流してるだけなんだから、信じちゃダメ!!」(←信じてないけど)

「そんなアレルギーなんか心配不要!何も問題ない!」

「ネット見るときは、ちゃんと誰が書いてるか確認してね!専門家でもない人が適当なこと書いてるんだから!」

・・・と矢継ぎ早に言われたのだが、そもそもワクチン反対派なら14歳の年端も行かない子供を早々に打たせようと思わないし、でもやはり子どもの接種は始まったばかりで少し不安、息子は久しぶりの予防接種なので、やはりアレルギーもちょっと気になる、程度の話だったのだが、鬼の首を取ったようにあれこれ言われてしまい、息子は怖くてパニクっているのに、どうでもいい話を延々と聞かされて、テンションがさらに下がっている。

はいはいはい、そうですね~失礼しましたっ!となんとか収めて接種に急ぐ。息子がテンパって騒いだらこちらも大変だ。

問診を抜けると、すぐに接種のブースに案内をされた。ベテランぽい女医さんだった。息子が「マジでめっちゃ怖いんです!」と訴えたら、いろいろと察したようで、

早口で「うん、大丈夫、ほんと大丈夫よ、アルコールかぶれない?(←わたしが即答)うん分かった、すぐ終わるからほらほら、はい、終わった!」

と言って秒で注射を終わらせてくれた。

女医さんがそう言っている間にも息子は「わぁあーーーマジで死ぬ、マジで怖い!!!」と叫んでいたが、あまりのあっけなさに「うそ?終わったの?」と言って息子の記憶内で初めてのワクチン接種は終わった。

ワクチンさえ打ってしまえば、待機15分は余裕だろうと踏んでいたら甘かった。息子は接種後15分の待機時間、下を向いてまた「チーン」となっていた。後から聞くと、この注射を打ってしまうと、腕が取れるんじゃないかとか、自分が爆発するんじゃないかとか、死ぬんじゃないかとか恐怖におびえていたらしい。

まだ集団接種会場で息子くらい若い子はまばらだったので看護師さんが見つけてくださり、「大丈夫?怖かった?」と声をかけてくれた。

息子は無言で下を向いていて、わたしが「注射大嫌いで怖かったようで・・・」と言ったら、看護師さんがにっこりと「家に帰ったらちょっとだけ腕が重くなるかもしれないけど、すぐ直るし大丈夫だよ」と優しく声をかけてくれた。ここの看護師さんも神。

跡から息子にきくと、15分以内に起こるかもしれないアナフィラキシーショックが怖かったようで、死んだらどうしようと思っていたそうだ。

ほとんどの人は起こらないし、15分経って大丈夫なら、アナフィラキシーはもうないと思ってよいよと伝え、車を停めていたイオンで好きな飲み物、食べ物を買いなさいと言ったら、ほんとに好きなだけお茶とジュースと、あと果物をバンバンかごに放りこんだ息子。これで気が晴れればよいと会計を済ませ、車で小一時間。車に乗って家に帰れると思ったら気分がよくなったようで、家に着いた頃には通常モードに戻っていた。

息子の想像では、漫画に出てくるような大きな注射をブスっと刺され、ぐりぐりっと押し込まれ、ブスっと抜かれるイメージだったそうで、どさくさにまぎれてチクっと刺された注射は、これから刺す練習の傷みかと思ったとのこと。

彼の脳内ではとてつもないでかい注射のイメージが膨らんでいたらしく、そりゃああんなに怖がるはずだ。

副作用も同い年の友人が「骨折した時より腕が痛い」と言いながらゲームをしていたのだが、そもそもインドアで怖がりなので骨折するようなこともしないし、もちろん骨折もしたことがないので、それを聞いてどんなに痛くなるんだと怖かったらしい。

着替えの時も恐る恐るやっていたが、帰ってからゲームもしっかりしていたし、寝るときは普通に爆睡していて、次の日はわたしより早く起きて元気だった。

すでに「2回目は行かない」とか言ってて、もう熱が出る可能性がめっちゃ高いのもわかっているので、次もこんな感じでなだめながら丸一日付き添うと思うと、自分の接種より疲れるが、せっかくここまで来たのだからあと1かい頑張っていただこうと思う。

こんな息子なので、ブースター接種とかまじでウンザリ。打たないといけないなら仕方ないが、わたしのHPがじゃんじゃんそがれるので、やめてほしいと思う今日この頃だ。

来週は母のワクチン1回目に付き添うが、母は根性で生きてきた人なのでおそらく「こんなもん、なんでもない」とか言って悠々と済ませておしまいだと思う。針が刺さるのを見つめていられる屈強な母だ。

その次の週はわたしの2回目。きっと寝込むだろうと思いながら、またひとり静かに緊張して打つと思う。

そしてその次はまた愚図る息子を連れて接種。

まさに、9月はワクチン狂騒曲だ。

注射1つでここまで大騒ぎできる私たちも相当なビビりだと思うが、それでも無事ワクチン1回を終えた。次回は本当に怖いので、さらに大騒ぎになるかもしれないが、もう自分が選んだことなので、頑張るしかない。

少しでも感染とか重症化を抑えられることを期待して、ビビりながら打ちに行こうと思う。

※ちなみにこの記事は個人の見解なので、接種を薦めるものでも否定するものでもない。

今日もお読みいただきありがとうございました!

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