自分のことを嫌いなままでいい。Adoの質問に答えたマツコの名言が胸にしみた話@マツコ会議
マツコ・デラックスは、ときどき名言を吐く。
今回「マツコ会議」という番組で、ぜひ書き留めておきたい名言がたくさんあったので、ここに書き記しておこうと思う。
「うっせえわ」で大ブレイクを果たした「Ado」というシンガーがいる。
息子が好きでよく聞いていて、そのAdoさんという人となりがすごく共感できる、と息子に聞かされていたので、どんな人なのか興味を持っていた。
すると「マツコ会議」というテレビ番組に、Adoがゲスト出演するという。テレビはほとんどの時間旦那が見ていて、リアルタイムで番組を見ないので、見逃し配信で見ることにした。
Adoさんは、基本顔出ししないので、マツコには顔が見えているけど、視聴者には見えない形でトークが進む。
Adoさんの印象は、顔が見えないので話し方とか、話す内容から想像するしかない。けれど、マツコ曰く「みんなが、ああ、そうだね。とイメージするものに近い気がする」と話していたので、なんとなく声や話から受ける印象に近いのかな、と思いながら聞いていた。
趣味やら日々の過ごし方など雑談を交えた後、Adoさんからマツコに「自分を好きになるにはどうしたらよいですか?」という質問があった。
それにマツコが答えたのは、こんな内容。
マツコは、他人に不快な思いをさせずに、世の中の少なからずの人が思っているであろうことを代弁するのがすごく上手だなと思う。
「自分を好きになろう」っていうキャンペーンはよく見るし、「自己肯定感が低いから上げよう」みたいな怪しい自己啓発も多い(自分も恥ずかしながら、一時期はまった)。
だけど、自己肯定感とか、自分が嫌いなままでも生きていけるし、世の中の役に立てる。アスリートなんて、ダメな部分の改善だけで生きてるようなところがあるし、自分が嫌いじゃないと湧き出ないエネルギーと言うのがあるのだ。それをAdoさんからも感じ取って、「薄気味悪い」という賛辞を送ったマツコ、最高。
自分が好き、っていいことのように感じるけど、逆に、自己肯定感高すぎ、自分大好きな人って、それ以上の自分になろうとしないから、改善しない。という人もいるから、世の中、ほんとに正解はないのだ。
なので、自分のことを嫌いなままで大丈夫、っていうのがすごくわかるし、「自分を好きになりましょう」っていう効果がよくわからないけど、なんだか良さそうなことに惑わされず、「嫌いでいいじゃん」とあっけらかんと肯定してくれるマツコの存在に安心感をもらえる。
流行りに流されず、自分の道を進むAdoさん。歌を始めたきっかけは、学校の先生に「あなたはコミュニケーション能力がイマイチだから、何かしたら?」と言われたのがきっかけだそう。
自称陰キャでぼっち、流行よりもマイブームを突き進むマイペース息子が、彼女を尊敬するのが理解できる。
そんなAdoさんにマツコが言った言葉も印象的だった。
昔はヒットチャートを賑わすような売れっ子は、ネガティブだけどグイグイ来るタイプじゃないと出てこられなかった。
けれど今の時代で、そうじゃない人もこうやってヒットチャートに出てくることができるようになった。それがすごくいいと思う。とも言っていた。
そう。わたしが小さいころ、恥ずかしがり屋で引っ込み思案だったけれど、歌手になることを夢見たことがあった。けれどそんなチャンスがどこにあるのかも分からないまま大人になった。
けれど、今の時代だったら、自分で歌って、それを動画や音声で発信して、誰かに聞いてもらうことができる。恥ずかしがりでも引っ込み思案でも、それが世の中の目に留まるかは置いといて、発信できる環境があるというのは、グイグイ行く人じゃなくても、表現する場が与えられているということだ。
そういえば、自称陰キャでぼっちのマイペース息子も、陰キャだろうがボッチだろうが関係なく、わたしの知らないアカウントで、自分で描いたイラストを投稿してみたりしているっぽい。
発信したいと思えばいつでも発信できる環境にあるというのは、「チャンスが平等に与えられている」ということだ。
そういう意味ではわたしも、noteのようなブログ発信を通じて、自分の思いが誰かの共感につながればよいなと思っているし、本当に自己発信をするチャンスが恵まれている時代になったなぁと思う。
リアルな世界で出会える人数なんて、限られている。けれどネットを通じれば、もっと共感してくれる人が見つかる。
Adoさんのようにヒットチャートを賑わすものではなかったとしても、それを「いいね」と言ってくれる人が現れることで自分の世界が広がるなぁ、と思う。
SNSの発展は、トラブルの種として取りざたされることも多いけれど、要はSNSもツールで仕組みだ。
どんな時代でもツールは諸刃の刃。発展するということは、デメリットばかりではなく、多大なメリットがあるということ。だから広まるのだ。そのメリットに目を向ければ、このように、今までできなかったことができる可能性に満ちた世界を享受することができる。
昔はよかった、今は嫌なことばかり、というのは気のせいだ。時代は確実に進化していると思う。
そんな「いまの希望」を見せてもらった気がした。
マツコ会議は、見逃し配信かHuluで見られる。
悩める若人も、わたしのようなおばさんも、Adoさんの回はぜひ見てみてほしい。
今日もお読みくださりありがとうございました!