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抗がん剤治療で使うウィッグ、ケアグッズは必要か?実際に1年半ウィッグ生活したわたしが答えてみた

2017年に乳がん全摘手術と抗がん剤治療、放射線治療をしたのでその当時のレポートも交えつつ、治療のことを書いている。

ウィッグについては病院での情報があまり多くないので、かわいくてリーズナブルな医療用ウィッグを紹介した。


リーズナブルな会社は全国の病院にチラシを置くようなコストをかけらないので、どうしてもネットで検索して探すことになる。


口コミも少ないので、こういう個人の情報が必要だと思うので割と細かめにレポートしている。お役に立てば幸いだ。

ウィッグ屋さんの情報、そして自分が使ってみてのアドバイスを書いてきたが、その他、抗がん剤治療でウィッグを使うときに起こりうる疑問についていくつか書いてみることにする。

ウィッグのケアグッズは必要か?

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画像はプリシラさんからお借りしました

ウィッグ屋さんには各社、ウィッグ専用のケアグッズがある。ウィッグ用のミスト、専用のシャンプー、ブラシ、スタンドなど・・・

これって、本当に必要なのかな?と、何店か回った際にそれぞれスタッフさんに聞いてみたが、絶対使ってください、だったり、代用できます、だったり、回答はバラバラ。そりゃ売りたいもんね、と思いつつ、どんなもんか気になって、結局ひととおりケアグッズを購入してしまった。

それぞれの商品について、実際に使ってみて、わたし的に必要だったかどうか正直に書いていこうと思う。

ウィッグ専用シャンプーは必要?

これはスタッフさんでも必要という人といらない、という人に分かれた。プリシラの店員さんは「普通のシャンプーで大丈夫」とのことだったが、いちおう傷ませたくなかったので買ってみた。

専用シャンプーでも普通のシャンプーでも、ウィッグを洗う時はお湯にシャンプーを溶かしてユラユラとうかせてやさしく洗う。そしてお湯を変えてすすぐ。タオルに挟んでタオルドライ。ゴシゴシすると絡まるので、できるだけ優しく。そして洗いすぎると傷みが早くなるので、1~2週間に1回で良いとのことだった。

いちおう専用シャンプーを使っていたが、そのあと普通のシャンプーでも洗ってみた。正直、なくても良かったかも??という感じだ。「専用だから安心」という程度。使う量が少ないので1本あればなかなか減らないし、値段もたいして高くないので欲しければ買えばよいし、必要なければ普通のシャンプーでやっても良い気がする。

ウィッグ用ミストは必要?

ウィッグ用ミストは、汚れやニオイが気になったときにするスプレー。それと人工毛に大敵の静電気を防止するためのスプレーだ。

これも購入してみたが、わたしはほとんど使わなかった。そもそもファブリーズみたいな「上からかけてごまかす」みたいな手法を信用していないので、わたしには合わなかったのかもしれない。

わたしは静電気ビリビリ人間なのだが、ウィッグに関しては静電気もあまり気にならなかったし、実際にミストを使うと、逆に余計なものがついてべたべたする感じだったので、個人的にはあまりお勧めしない。

ウィッグ用ブラシは必要?

ご丁寧にウィッグ用ブラシも売っている。ただ人工毛はガシガシ扱うとリカちゃん人形みたいな髪の毛になってしまうので、できるだけ粗いブラシでささっととかすほうが良い。そして先ほども出た静電気も抑えるようなブラシらしい。目の粗いブラシを持っていなかったので購入したが、別に似たような100均のでも良かったのかも・・・?と思わなくもない。地毛にも使えるので、気になる方は購入しても良い気がする。

ウィッグスタンドは必要?

ウィッグスタンドは寝るときなど、外したときの置き場所として重宝した。これは絶対にあったほうが良いと思う。安いし、脱いでそのまま置いても良いだが、人の髪の毛がバサッと置かれているのもなんとなく微妙だし、型崩れもしにくく、毛も絡みにくいいのでメインのウィッグ2つをスタンドにかけていた。

わたしは確かアクアドールさんで購入したのだが、いまは100均とかでも売ってるようだ。

久しぶりに観たらリニューアルしていた。

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アクアドール東京サロンさんのブログで詳しく書いてあるのでチェックしてみてほしい。

脱毛中の脱毛ヘアキャップは必要か?

抗がん剤の脱毛は、最初の点滴からだいたい3週間後にやってくる。しかもある日突然「きた」という感じでそこから勢いよくなくなっていく。

髪が「抜ける」というよりは「取れる」という感じ。

そこで脱毛中に部屋に髪が落ちないよう、脱毛期専用の不織布のキャップが売られていて、そんなに毛が落ちまくるのかと思って結構たくさん購入したのだが、実際あまり使わなかった。

こんなやつ

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スヴェンソンさんからお借りしました

脱毛というと、「抜ける」イメージがあると思うのだが、正確には抗がん剤での脱毛は「抜ける」というより「取れる」「はがれる」イメージだ。

抗がん剤にも種類があるが、脱毛するものは、基本的に細胞周期の速い細胞を攻撃するという性質があり、髪や爪にダメージが出るものが多い。特に頭髪が一番早く来る。細胞をぶち壊すので、毛根が死ぬわけではなく、薬が髪の毛に回って攻撃され、その髪の部分が表面に出てくるのがだいたい3週間後。やせ細りすぎた髪が頭皮に現れた瞬間にブツっと取れる、という感じ。

ただ抜け方は人にもよると思うのだが、わたしの場合は日中歩いていてバラバラ抜け落ちる感じではなく、シャンプーして流すと、エンドレスで髪の毛が取れる・・・という状態。

乾いた髪でも引っ張ると面白いように取れるのだが、普通に生活しているときに、髪を触らなければ別に落ちてこなかったので、ケアキャップは数枚しか使わなかった。治療時期が春から夏だったので暑いし、見た目も微妙だし、寝るときにも邪魔だったのでしなかった。

私の髪は剛毛でしっかりしていたので落ちにくかったのかもしれないが、わたしの場合はこうだった。実際激しく抜ける時期は短いので、使うにしても大量には必要ないと思う。


その他、帽子つきウィッグや前髪ウィッグ、ケア帽子などについても書いていきたいと思うので、それはまた次回。

今日もお読みくださりありがとうございました!


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