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ブラジルで黒魔術43

息子にかけられた「赤い糸の呪い」
気付いてからそれを解くまでの家族の物語。
自分用にメモしていたものを編集してます。

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続き

昨日、ショッピングセンターへ友達とカートをしに行ったはずの息子は、

お父さんの親戚の家
(サンパウロから北西にある州)に、
行ってしまったはずの彼女に、
また会っていたのだった。

その町はサンパウロから、
車で2日くらいかかるところにある。

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息子の話によると、
彼女の父親の実家に行ったはずの彼女は、
おばあちゃん(こっちに住んでいる)の誕生日だから帰ってきたのだと…

友達とのカートの約束のために、
わたしたちはスマホを息子に返していた。

彼は、友達から彼女がサンパウロに戻ってると聞いて、ショッピングセンターに呼んだらしい。(本人は誰かに呼んでもらったと言っていた…)

そしてなぜかカートは中止になり
(雨のせいだとか新作の映画のせいだとか…)、
入り口で落ち合った二人は、
ショッピングセンターの中を歩いていた。

そこへ息子を探しに行った旦那と娘。
二人を見つけ、気づかれないように近付き、
その場を押さえて、
2人と話をしてきたと旦那から聞いた。

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どんなにそれが彼女の嘘だと、
わたしたちが証拠と共に説明しても、
彼は信じたくないし、

「愛と破壊」「偽りと幸せ」は、
両立しないとどんなに説明しても、
彼は受け入れられない。

黒魔術のせいだと分かっていても…
ホント疲れる(汗)

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そして翌週から再開するはずだった登校はなしになり、今年も残りたった2か月…
留年覚悟で休ませるしかなさそうだ。

バレーボールの友達やアクロバットの友達や学校の親友との約束も、残念ながらもう信じて行かせることは出来ない。

先週までは仕方なく監視していたけど、
今週からは元の生活に、
少しずつ戻して行くつもりだった。

来週からはわたしか、
旦那がずっと息子と一緒にいるしかない。
一緒に出かけるか家にいるか、
仕事にも連れていくしかない…

そんな話をしていた。

彼は自分のしたことを分かっていて、
前ほど反抗することもなく、
静かに頷きながら話を聞いていた。

続く

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