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ひとりで深呼吸できる場所を作る

年が明けて初めて神社へ。

訪れたのは伊勢系列の神社なのだけど、境内を歩いていたら伊勢でのことが思い出されて、強烈に伊勢に焦がれるような気持ちになった。

伊勢に行っていたのは11月から12月なので、あれからひと月ほどで心は生活にまぎれ、体の変化に翻弄されているうちに、ずいぶん清らかな心とは離れてしまったように思える。何度も参拝しに行った外宮が特になつかしい。これからもときどき行こう。

暮らしのなかで祈りの時間を取り入れるのはむずかしい。暮らしと祈りをどう共存させ、折り合いをつけて生きるかが自分にとって修行そのものだ。いま、わたしの家のなかは暮らしであふれ、暮らしはたえまなくわたしの体や心をとらえる。やらなくてはいけないことがつねに目に入る暮らしは、頭を切り替えるのに時間がかかる。だから今日のようにふと神社へ行くと、ああ、またわたしは大切なことを忘れてしまっていたと、おいおい泣き出しそうな気持ちになるのだ。

そんなわけで、夏に引っ越す頃には家のなかの暮らしを変えていきたい。そのひとつとして、暮らしから切り離されたスペースを部屋の隅に作ったらどうだろうと考える。暮らしには一人で深呼吸できる場所が必要だ。そうやって環境を変えることで体や心がだんだん変化していくといい、と思う。

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