見出し画像

2020年のこと

昨日はお仕事についてまとめましたが、今日は少し別の話を。

画像1

わたしが恐れおののいていた孤独や孤独感について、今日ふと思い至ったことがあったので、ここに書いておこうと思います。

わたしは一人が好きなのですが、ひとりぼっちが苦手です。人生において、そのなかでも特にフリーランスになってからは、自分の感じる「ひとりぼっち感」とどうつきあっていくかが課題でした。周りから見たときにどうかは問題ではなく、自分の気持ちのなかに「ひとりぼっち感」があることで生まれるいろいろな感情は制作のモチベーションにもなりますが、生きる上でとてもつらいものです。

でも今日ふと、いままでの自分や、未来の自分がいまの自分を励ましてくれていることに気がつきました。自分が自分を励ます、というとちょっと妙な感じなのですが、そう感じました。不安が募ってきたとき、はっきりと「大丈夫」「うまくいく」と聞こえてくることがあります。

「未来の自分」のために「いまの自分」ががんばったり、「過去の自分」を「いまの自分」が思い出してなつかしんだり、生きていると自分は連続性のある存在のように思えますが、よく見てみると価値観は日々変化し、過去の自分といまの自分は別の人間のように思えます。点で存在する自分のうちの一人の自分が、いまの自分を励ましたりしてくれることがある。そんなふうに感じたとき、語り合うひとや理解し合えるひとがいないときの孤独やさみしさのなかでも、自分のなかの他者の存在は一筋の光になるように思いました。

ずっとそういうことを考えています。

ひさしぶりに海辺の手紙を更新しました。つたないところがありますが、それも生っぽくていいかなと思っています。伝えられなかった気持ちのこと、のぼっていく日のなかで大切なひとのことを思い出しているシーンが浮かぶお手紙などを読みました。

楽しげなひとの会話のなかに、ぽつりと一滴の雫を落とすときのしんとしたあの心持ちを今日もまた感じました。どこかで誰かに届けばうれしいです。

みなさんが心穏やかな年末と年始を迎えられますように。今年一年おつきあいくださり、本当にありがとうございました。来年もどこかで。

いつもお読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、これからの作品作りに使いたいと思います。