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家族のこと

家族が入院することになり、少しだけそわそわしている。
それこそ、「祈る」しかないじゃん、と思っていたけれど、地に足をつけてつよく生きようという前向きな気持ちがどこかからむくむくとわいてきている。

これは恥ずかしくて誰にも話したことがないのだけれど、実家に電話するのが好きで、週に3回はかけている。家を出た当初は夫婦についての話をしていたけど、いまは仕事のこと、体調の変化のこと、考えていることなど、気遣いなく思いつくまま話できるひとがいることが、とても大きな安心感となっている。

最近は電話すると、気にかけてくれてありがとうと言われる。全然そんなことないんだけど、語らない気持ちが言葉にこもっていて、わたしもいつもよりていねいに、ううん、と言って電話を切る。

自分にとって「祈り」とはなんだろう。
最初に制作のテーマとして掲げてから、ずいぶん多義的になっている気がする。味わい、豊かさ、悲しみ、愛、理解、包括、それが歳をとる良さなのかも、とも。

いつもお読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、これからの作品作りに使いたいと思います。