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「理想」と違う今がいとしい

ずっと自分は中途半端な気がしている。

わたしはイラストのお仕事のほかにブクログという読書管理アプリを作っている会社で、本をおすすめする業務(もやっとしているが本当にそんな業務だ)をしていて、そこでの収入に助けられている。
縁あってこの仕事を始めた当初は、イラスト一本で早く食べられるようになりたい!とつよく思っていたし、誰かに「イラストだけじゃ食べていけないんでしょう」と思われるのがとてもこわくて、周りのひとにあんまり話せなかった。自分にとって「理想」の姿がある。でもそうなれない。そんな自分がはがゆく、悲しくて。

でも、最近、ほんとに今の自分の状況ってかっこわるいのかな?と思うようになってきた。本を愛するひとたちが集まって、「もっと本のある生活を楽しんでもらおう!」と、頭を悩ませている職場は学ぶことが多い。そして本作りに少しだけ関わっている身として、本を取り巻く環境をよくするために仕事できることは、すごく意味のあることだと思っている。そしてそこで得た学びはイラストの仕事にも生かされている。その逆も。

描いていた「理想」とは違うけれど、これはこれでよいのかもしれない。ゆるやかに上書きされていく「理想」が、今の自分を肯定できるものになるといい。

いつもお読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、これからの作品作りに使いたいと思います。